パリの文化・歴史
パリの文化・社会・歴史:パリの人形店

パリの人形店

パリでも珍しくなった伝統のフランス人形店   
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パリの人形店

パリでも珍しくなった伝統のフランス人形店

リュクサンブール公園近くを歩いているとき、不思議なお店を見つけました。パリでは珍しい人形のお店。いわゆる「フランス人形」がショーウィンドウに置いてあります。19世紀後半に黄金期を迎えたフランス人形も今では見つけるのが難しいです。このお店はそんな貴重な場所の一つかもしれません。パリは職人の町であることを思い出させてくれる光景。こういうお店が残っているのも、大量生産ではなく職人の技術を大事にするフランスだからこそ。人形や家具などは壊れても、フランス人はそれを捨てずに職人の店に直しに持っていきます。しかしパリでもそのような店は徐々に減っています。

人形の本家?フランス人形の歴史

19世紀前半、フランスの子供たちが持っていたのはドイツ人形でした。ヨーロッパで最大の玩具生産の街ニュルンベルクからの輸入品が大半を占めていました。19世紀後半になってフランスの人形師ジュモー親子がビスク・ドールを作ったのがフランス人形の始まりです。以前人形の顔は成長した女の子でしたが、ジュモー親子は小さな可愛い女の子の顔の人形を作りだし、日本人が思い描くフランス人形のイメージを作り上げました。1870年の普仏戦争後にはニュルンベルクからの輸入も途絶え、またドイツへの反対運動からドイツ人形はボイコットされ、次第にフランス人形が定着していきます。しかしそのフランス人形も第二次世界大戦後には徐々に消えていきます。パリにお店が残っていること自体が珍しいです。当時のフランス人形の素材は磁器製で頭部は2度焼きされており、とても手がかかったもの。上流階級の女の子の遊び道具は今や、高価な美術品となっています。

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