パリの通り
パリの通り:キャプシーヌ大通り

キャプシーヌ大通り

最初の印象派展がひっそりと開かれた大通り   

キャプシーヌ大通り

最初の印象派展がひっそりと開かれた大通り

キャプシーヌ大通りはパリを走る4つの大通りの一つ。オペラ座とマドレーヌ寺院の間にあります。キャプシーヌ通り35番地では、写真家ナダールがパリで最初の写真館を開いています(1853年)。同じ建物の2階では、ルノワール、マネ、ピサロ、クロード・モネなどの若い画家たちが最初の展覧会をひっそりと開きました。これが有名な第1回印象派絵画展です。このとき展示したモネの作品「印象、日の出」が後に印象派というグループの名前の由来となります。またキャプシーヌ大通り14番地では世界最初の映画上映がルミエール兄弟によって行われました。観光客の多いオペラ座近くにあるキャプシーヌ大通りはかつて、世界を動かしていくこのような芸術作品が生まれた場所でもありました。

オペラ座に近い観光の中心地。有名なカフェ・ド・ラ・ペがある

キャプシーヌ通りの終点にはオペラ座があり、この辺りはパリ観光の中心地の一つです。この辺りはショッピングで有名で、近くにはギャルリー・ラファイエット、プランタンなどのデパートがあります。高級ブランド店が並ぶヴァンドーム広場も徒歩圏内。またキャプシーヌ通り25番地には日本人観光客の目印であったパリ三越がありましたが、2010年9月に閉店となっています。パリの高級ホテルであるル・グランはキャプシーヌ通りのとオペラ座の交わる場所にあり、ホテル1階のカフェ・ド・ラ・ペはヘミングウェイなど多くの作家に愛されたカフェです。観光地化されて今はお値段も高いですが、コーヒーだけ飲むことも可能で、道行く人を眺めるには最高の立地です。

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