パリの観光スポット
パリ観光地:サン・ラザール駅

サン=ラザール駅
Saint-Lazare

印象派に描かれたパリ最古のターミナル駅   
パリ観光地:サン・ラザール駅
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サン・ラザール駅

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サン・ラザール駅

印象派に描かれたパリ最古のターミナル駅

パリの鉄道と聞いてサン=ラザール駅を連想する人は多いのではないでしょうか?サン=ラザール駅は日本でも有名な印象派の画家モネが描いたことでも有名で、1837年に開業したパリで最も古いターミナル駅。ウジェーヌ・フラシャが設計したガラスと鉄を使った屋根が特徴で、パリ近代化の象徴になりました。当時の最先端の素材を使ったそのデザインは多くの印象派の画家たちの被写体にもなっています。

フランスの鉄道は1832年から
フランス初の鉄道は1832年に営業が始まり(サン=テティエンヌ〜リヨン間)、パリ最初の鉄道は1837年にサン・ラザール駅からサン=ジェルマン=アン=レイまでの区間で始まりました(イギリスよりも遅れての敷設でした)。

ノルマンディー地方への旅の出発地

サン・ラザール駅はノルマンディー地方への入り口になり、ドーヴィル、ルーアン、ルアーブル行きの列車がホームを出発します。パリの郊外サン・クルーへもここからアクセスすることができます。またモネの家があるジヴェルニーの最寄り駅ヴェルノンへもサン・ラザール駅から。パリの北駅に次いで利用者数(主に近郊列車を使う通勤者)が多く、いつでも多くの旅行者や地元客で賑わっています。またサン・ラザール駅は、パリのデパートのプランタンやギャルリー・ラファイエット、オペラ座にも近く、観光やショッピングにも便利です。駅の隣にはかつて「ターミナルホテル」と呼ばれた駅直結のVIP向けホテルがあり、現在はヒルトン系列のホテルになっています。
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サン・ラザール駅

近代化のシンボルとして芸術家の作品モチーフに

先ほど述べたように当時サン・ラザール駅は「近代化の象徴」とされ、印象派の画家たちはパリの街に現れた新しい題材としてサン・ラザール駅を描きました。駅の屋根に使われたガラスと鉄は当時の最先端の素材で、19世紀後半にはパリ市内のパッサージュ(屋根付きアーケード)やパリ万博のパビリオンにも使用されていきます。鉄を使った建築としては1889年に完成したエッフェル塔が有名です。屋根に新素材が使われた一方で、駅舎自体はブルジョア階級が好みそうな重厚な石造りの建物でした。これは建設当時のサン=ラザール駅が民間会社によって運営されており、銀行家たちブルジョワ層の資本が入っていたためでした。駅の前には時計やトランク(旅行用カバン)を高く積み上げたような芸術作品が置かれていて、待ち合わせスポットにもなっています。
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サン・ラザール駅

モネを魅了した「近代のシンボル」

印象派の代表的画家クロード・モネ(Claude Monet, 1840-1926)は、近代的なサン=ラザール駅を何度か絵を描いています。ホーム内の様子を描いた「サン・ラザール駅:駅舎の到着」(1877)では到着した蒸気機関車の煙が充満する駅の躍動感を見事に描き、第3回印象派展で注目されました。今も駅のホームに立てば、モネが描いた構図そのままの風景に出会うことができます(蒸気機関車は残念ながらもう到着しませんが)。この絵はギュスターヴ・カイユボットが所蔵した後、フランス国家へ寄贈されました。
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ヨーロッパ広場からサン・ラザール駅を望む

ヨーロッパ広場からサン・ラザール駅を一望!

電車をもっと見たいという方におすすめなのが、ヨーロッパ広場(Quartier de l'Europe)[地図]。駅からローマ通り(Rue de Rome)を上って5分ほどのところにあるこの広場からはサン・ラザール駅が一望でき、駅舎から電車が出発する様子を俯瞰的に眺めることができます。ここは1868年に完成した陸橋になっていて、橋の下を鉄道が走っています。この橋を中心にヨーロッパの主要都市名を冠した6本の通り(ロンドン通り、コンスタンティノープル通り、リエージュ通り、サン=ペテルスブルク通り、マドリッド通り、ウィーン通り)が放射状に集まっているためにヨーロッパ橋(現在はヨーロッパ広場)という名前がつきました。停まっていた列車が動き出す躍動感あふれるその光景はとても感動的!電車好きの子供にも人気で、地元のパリジャンが子供に電車を見せるためによく訪れています。小さなお子さんと一緒のパリ旅行でおすすめの穴場スポットです。

マネやカイユボットが描いたヨーロッパ広場

またこの広場の近くのサン・ペテルスブール通りにはエドゥアール・マネ(Edouard Manet, 1832-1883)のアトリエがあり、彼はこのヨーロッパ広場で『鉄道』(1873)というタイトルの絵を描きました。それは誰もが一度は観たことがあるかもしれない有名な絵画で、読書をする母親と鉄道を見つめる娘の姿が描かれています(ちなみにこの絵のモデルは『草上の朝食』に描かれた裸の女性ヴィクトリーヌ・ムーラン)。マネの他にも、ヨーロッパ広場からの眺めをギュスターヴ・カイユボット(Gustave Caillebotte, 1848-1894)が『ヨーロッパ橋』(1876)というタイトルで描いています。ヨーロッパ橋を歩くブルジョワ夫婦と橋の欄干に佇む労働者が描かれた有名な絵画です。19世紀当時、パリの都市を象徴する新しい技術であった鉄道を象徴派の画家たちは好んで描きました。

エミール・ゾラの「獣人」に登場した
サン・ラザール駅はフランス文学にも描かれました。鉄道を愛した作家エミール・ゾラの作品「獣人」です。小説の冒頭からサン・ラザール駅が登場します。鉄道はまだ新しい発明で、それを嫌う作家(フロベールなど)もいましたが、ゾラは駅が大好きで列車の音を聞くたびに血が騒いだと言われています。またゾラは写真家としても活動し、1886年に改造された新しいサン・ラザール駅を撮影しています。当時は写真発明そのものが流行した時代でした。その数年後の1889年に「鉄の塔」エッフェル塔が完成します。またサン・ラザール駅はパリを訪れた日本人作家にも驚きを与えました。ゾラの影響を受けた永井荷風は紀行文「ふらんす物語」(明治43年発行)の中でサン・ラザール駅の様子を描いています。

パリ観光基本情報
サン=ラザール駅 / Saint-Lazare
パリの観光地
オープン(完成):1837年
住所:13 Rue d'Amsterdam, 75008 Paris
最寄メトロ:Gare Saint-Lazare(サン・ラザール駅)
エリア:オペラ・サンラザール駅周辺
カテゴリ:パリの観光スポット
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サン=ラザール駅へのアクセス(地図)
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ヨーロッパ広場(ヨーロッパ橋)へのアクセス(地図)
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