カメハメハ大王の勝利
壮大な景観で知られるヌウアヌ・パリはかつて激しい戦いが繰り広げられた場所でした。1795年、カメハメハ大王率いるハワイ軍がオアフ軍をこの地に追いつめ、崖から落として勝利を導いたといわれています。
炎と火山の女神ペレ
ハワイは火山活動によって造られた島です。古代から語り継がれる伝説によれば、炎と火山の女神ペレが火山活動を起こしてハワイの島々を創り上げました。オアフ島を創造したペレがオアフ島を去る前に休息を取ったのが火山岩でできた「ペレの椅子」だといわれています。
ペレの従者たち
ププケア州立公園には海を見渡す岩場にたくさんの巨岩が置かれている不思議な場所があります。ここは「ペレの従者たち」と呼ばれ、ハワイの神話によると炎と火山の女神ペレの足跡が残っているといわれています。昔ププケアの地を訪れた女神ペレは、悪霊からこの地を守るように地域の住民たちから頼まれました。しかしハワイ諸島を創造するという仕事が残っていたペレは、自分の代わりとして8人の従者たちを岩に変えてこの地に残し、土地を守ったといわれています。そのため、この岩には強い霊力が宿っているそうです。8個の巨石は今もサークル状に並んでいて、その一つ一つに名前が付けられています。その石の中央はペレの霊力を感じられる場所として伝えられています。
王族出生の地
クカニロコはオアフ島の真ん中にある神聖な場所。地名のクカニロコとはハワイ語で「内部からの叫びを収める」という意味があるそうです。マナ(霊力)が宿る場所とされ、11世紀から18世紀にかけて王族女性の出産の場所として使われました。ここで出産を許されたのはアリイ(Ali'i)と呼ばれる高貴な王族の家系に生まれた人間だけで、敷地内は一般人の立ち入りが禁じられています。女性たちが出産に利用した石(バースストーン)は今も同じ場所に残されています。ここで出産するとマナの力によって苦痛を感じないと信じられていて、出産前の王族女性は神官の指示に従って子供を産む準備をしました。産まれた子供は神の承認を受けた神聖な跡継ぎとして大事に扱われました。
サメの神の伝説が残る洞窟
カネアナ・ケーブはハワイ神話のモチーフとなっています。炎と火山の女神ペレには兄弟がいますが、その中でも最も神聖な存在とされるのがサメの神カモホアリイ。伝説によると、カモホアリイの子供でサメの神であったナナウエが住んでいたのがこの洞窟でした。ナナウエは人間を襲うためにハワイアンの老人に姿を変え、洞窟を訪れた旅人を招いて毒の入った肉を振舞ったそうです。お腹をすかした旅人が肉を食べてから、ナナウエは元の姿に戻って旅人を襲ったといわれています。
カエナ・ポイントの楽しみ方
駐車場からカエナ・ポイントまではハイキングにオススメの道。歩くのに適したスニーカーを履いていくことをおすすめします。片道約40分の道のりなので、時間に余裕をもってゆったりとした散歩を楽しみましょう。治安は悪くないですが、念のため車内には何も残さず、飲料水とカメラを持っていきましょう。運がよければ海辺で寝そべるハワイアン・モンク・シール(ハワイ固有のアザラシ)を見ることができるかもしれません(極めて数が少なく、絶滅危惧種に指定されているので近づくことは禁止されています)。ライフガードのいるヨコハマベイでは、シュノーケリングを楽しむこともできます。