パリの人気エリア
パリの人気地区:ボーグルネル

ボーグルネル
Quartier de Grenelle

パリでは珍しい高層ビル群が立つ近未来的なエリア   
パリ人気エリア:ボーグルネル
パリ人気エリア:アンドレ・シトロエン公園
パリ人気エリア:ミラボー橋
パリ人気エリア:ビラケム橋とボーグルネル
パリ人気エリア:ボーグルネル
パリ人気エリア:ボーグルネル

ボーグルネル

パリ人気エリア:ボーグルネル
ボーグルネル

意外なパリが楽しめるエリア

ボーグルネルはパリ15区の北側にあるエリア。ここは伝統的なパリの街並みをイメージしている人にとってはかなり異質に映る場所かもしれません。セーヌ河の前には高さ120メートルを超える高層ビルが立ち並び、地上の橋では多くの車が行き交っています。観光地的要素は多くありませんが、意外性のある新しいパリを楽しめるエリアです。 パリ人気エリア:ミラボー橋とボーグルネル
ミラボー橋とボーグルネル

壮麗なビラケム橋やミラボー橋が架かる

ボーグルネルの北西側はセーヌ川に面し、ビラケム橋グルネル橋が架かっています。グルネル橋の近くには、このエリアの中心的な存在となりつつあるサントル・コマーシャル・ボーグルネルというショッピングモールがあり、地元の人が集まる人気スポットになっています。ミラボー橋を抜けてさらに西へ進むと、温室や庭園のあるアンドレ・シトロエン公園があり、天気のいい日には公園内にある熱気球に乗ってパリ市街を一望することができます。北東側はエッフェル塔のあるシャン・ド・マルス公園に面していますので、エッフェル塔観光と合わせて訪れることも可能。

ボーグルネルの歴史1:誰もいない不毛地帯から工場街へ

グルネルの地はもともとアンヴァリッドからイッシー・レ・ムリノー(Issy-les-Moulineaux)までの広大な土地を指していて、耕作に向かない土地のため数百年に渡ってほとんど人が住んでいませんでした。1700年頃にはこの地にグルネル城(chateau de Grenelle)とグルネル農場(la ferme de Grenelle)があったことが分かっています(その光景が当時の版画に残っています)。19世紀には産業革命の影響で多くの工場が作られ、グルネルはパリを代表する工場街になりました。

ボーグルネルの歴史2:自動車の工場地帯から近未来的な商業地区へ

20世紀に入ると、グルネル地区はフランスの自動車メーカーであるシトロエンの工場地帯として発展しました。しかし、時代の流れによって工場群は徐々に姿を消し、1951年には最後の工場が取り壊されます。時代はパリの伝統主義が転換期を迎え、機能優先のモダニズムの時代になっていました。石造りの建築から鉄筋コンクリートの建築が主流となり、ル・コルビュジェの急進的な都市計画が世間の風潮となっていました。1970年代にはパリ市内では珍しい高層ビル群の開発が進み、1990年までの間に様々な高層ビルが誕生。現在のような近未来的な外観が出来上がりました。同じくパリ15区にあるモンパルナスタワーもこのモダニズムの時代の産物です。

ボーグルネルの歴史3:2013年に新しい商業エリアとしてリニューアルオープン

グルネルはセーヌ川沿いの開発地区であることから「フロン・ドゥ・セーヌ」(Front de Seine)と呼ばれ、伝統と決別した機能優先の最新のパリ地区となりました。住宅開発と並行して商業エリアとしても注目され、80年代から90年代にかけてモダンなショッピングセンターとして注目されたボーグルネルがパリジャンの消費を促進させましたが、その後は建物の劣化とともに次第に衰退していきます。しかし2013年に近未来的な姿でリニューアルオープンし、再び注目される地区となりました。
パリ人気エリア:グルネル
パリ日本文化会館(グルネル)

ボーグルネルの観光スポット

パリ15区はあとから開発された地区で、伝統的な観光地はほとんどありません。そのため、最も観光客のいない場所とも言われています。そんな中でもパリ日本文化会館は重要な観光スポットの一つです。日本文化を発信するフランスの公的施設で、貴重な日本映画の上映や書道教室などの文化プログラムなどを行っています。
またセーヌ川沿いの散策を楽しみたい方はビラケム橋から白鳥の島に降りてみましょう。ここはセーヌ河の中州で、美しい散歩道をグルネル橋まで歩くことができます。グルネル橋のたもとには、高さ12メートルの自由の女神(複製)が立っています。
ショッピングを楽しみたい方は近未来的なボーグルネル(ショッピングモール)へ。グルネル橋の近くにあり、様々なブランドショップやレストラン、有名スイーツ店、映画館があります。グルネル地区のセーヌ川沿いにはパリでは珍しいたくさんの高層ビルが立ち、意外なパリの顔を見ることができます。またグルネル地区には国際的な高層ホテルもあるので、快適でパリの景観が楽しめる宿泊地を探している方におすすめです。

映画のロケ地になったボーグルネル

ボーグルネル地区を舞台にしたフランス映画を紹介します。新しいパリ生活や意外性のあるパリを描いた作品に登場することが多いです。

『午前4時にパリの夜は明ける』ミカエル・アース監督(2022 / フランス)

シャルロット・ゲンズブールが演じる主人公エリザベートは2人の子供を育てるシングルマザー。仕事を探していてあるきっかけからパリ16区にあるラジオフランスでラジオDJのアシスタントとして働くことになります。担当したラジオ番組の名前が「Les Passagers de la nuit」(夜の訪問者)で、原題のタイトルにもなっています。彼女が住んでいるのが職場の対岸にあるボーグルネルの高層ビル。今までのパリにはなかったこれらの高層ビル群は、1970年代の住宅開発によって作られた「新しいパリ」です。それらは映画の舞台である1980年代のパリを象徴しています。この時代はフランス政権が革新派のミッテラン大統領になった時期で、新しい物への希望にあふれていました。そのため、近未来的でモダンな建物が注目を集め、人々の意識や生き方も新しいスタイルへと変わっていきました。そのひとつが映画の主人公たちが住むグルネル地区です。しかし、そんな革新的な時代であると同時に、80年代はオイルショックなどの解決されない社会問題をひきずっていた時代でもありました。そんな世間の不安定な気持ちが、宙に浮いたような高層ビルでの生活に象徴されているのかもしれません。

『アメリカの友人』ヴィム・ヴェンダース監督(1977 / 西ドイツ・フランス)

パトリシア・ハイスミスによる原作『アメリカの友人』(原題は『リプリーのゲーム』)の映画化で、その小説はアラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』で有名になった「トム・リプリーシリーズ」の3作目として知られています。主人公ヨナタン(ジョナサン)はハンブルクで額縁職人として平和な暮らしをしていましたが、あるきっかけによりマフィアを殺す依頼を受けてしまいます。殺害場所はパリの地下鉄。彼は依頼を実行するためにパリに向かいますが、ヨナタンが宿泊したのが当時新しいパリとして知られていたボーグルネルでした。なぜか日本風の内装のホテルで、窓からはセーヌ河とその対岸にあるパリ16区の風景が見えました。ホテルの真下には巨大な工事現場が見え、ここが新しく生まれ変わる再開発地区であることを示しています。最新のパリエリアをフィルムに収めたこの作品は、クライム・サスペンスでありながら非常にアーティスティックな作風で、色彩の美しいパリの風景が楽しめます。
パリ観光基本情報
グルネル / Quartier de Grenelle
パリの観光エリア
最寄メトロ:ビラケム(Bir Hakeim)、シャルル・ミッシェル(Charles Michels)、ラ・モト・ピケ・グルネル(La Motte-Picquet Grenelle)、コメルス(Commerce)、デュプレックス(Dupleix)、アベニュー・エミール・ゾラ(Avenue Emile-Zola)
カテゴリ:パリの観光エリア
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グルネルへのアクセス(地図)
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