ジャラントの噴水
マレ地区に残る18世紀の噴水
噴水といえば庭園などにある装飾目的のものが多いですよね。しかしパリの噴水には「飲料用」の噴水も存在しました。それは上水道の完備されていなかった18〜19世紀頃のパリで井戸のような役割を持っていました。パリ4区のマレ地区にあるジャラントの噴水(Fontaine de Jarente)は、そんな「飲料用」の噴水の一つです。ジャラント通り(rue de Jarente)を入ったポワソヌリ袋小路(Impasse de la Poissonnerie)の行き止まりにあり、1925年にはパリ歴史記念物に指定されました。この噴水はこの区画にあった聖カトリーヌ・デュ・ヴァル・デゼコリエ修道院が壊された後、再整備の一環として1783年に造られました。このときにジャラント通りが新しくでき、また聖カトリーヌ市場(Marche-Sainte-Catherine)ができました(現在の聖カトリーヌ市場広場辺り)。噴水のあるポワソヌリ袋小路はその市場の一角にありました。袋小路の名前がポワソヌリなのは、魚屋の商人(ポワソヌリ)によって市場が占有されていたためだと言われています。上下水道がなかった時代、パリの人々はこのような噴水から水を運んでいました。マレ地区に残るパリの歴史遺産を見に、マレ地区へ出かけてみてはいかがでしょうか。
- パリ観光基本情報
- ジャラントの噴水 / Fontaine de Jarente
- パリの観光地
- オープン(完成):1783年
- 住所:Impasse de la Poissonnerie, 4e Paris
- 最寄メトロ:Saint-Paul(サン・ポール)
- エリア:マレ地区
- カテゴリ:パリの観光スポット
- 関連:その他のおすすめパリ観光
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