パリの観光スポット
パリ観光地:ラ・ヴィレット公園

ラ・ヴィレット公園
Park de la Villette

「21世紀の都市公園」を目指したパリ最大の公園   
パリ観光地:ラ・ヴィレット公園
パリ観光地:ラ・ヴィレット公園
パリ観光地:ラ・ヴィレット公園

ラ・ヴィレット公園

近未来的なパリ最大の公園

下町の雰囲気あふれるサン・マルタン運河を歩いて行くと、貯水場にぶつかり、さらにそこを北上すると、見晴らしのいい公園が見えてきます。赤いオブジェが地面に置かれ、空が広い。アパルトマンばかりのパリ路地から解放されて、なんとなく近未来の世界に入り込んだような感覚になります。パリ19区のラ・ヴィレット公園です。ミッテラン大統領時代のグランプロジェ(建設プロジェクト)として再開発された55ヘクタールもある広い公園は、元々屠殺場があった場所。スイス人の建築家バーナード・チュミによって近未来的な都市公園に生まれ変わりました。パリ最大の公園で、園内には球状の映画館ラ・ジェオード(ドームシアター)、科学・産業シティ、音楽の専門施設シテ・ドゥ・ラ・ミュージック、多目的ホールであるグランド・アール、コンサートホールであるゼニット、きれいに整備された水辺と芝生などがあり子どもから大人まで楽しめる総合公園です。

プログラムされた公園
ラ・ヴィレット公園のアイディアは1983年に国際コンペが開催され、470案の中から選ばれました。当選したのは1944年生まれのスイス人建築家ベルナール・チュミ。彼は空間内で起こる偶然性や利便性、社会性といった文化的背景や条件(プログラム)を図式化し、それを直接建築形態に投影することによって公園をデザインしました。彼のアイディアは実現しましたが、観念的な部分が大きく現実的な利用に向かないなどの厳しい評価も受けました。

球状の映画館がある

公園内でもひと際目立つのは銀色に光る球状のドームシアター「ラ・ジェオード」。プラネタリウムのような半球状のスクリーンに映像が映し出されるオムニマックスシアターで、ラ・ヴィレット公園のシンボルにもなっています。1985年にオープンというから、意外に歴史は古いですね。地球の大自然を舞台にした映画などをメインに、様々な作品を上映しています。

公園を2つに分けるサン・マルタン運河

近未来的な外観の公園ですが、多くの緑地と水辺があり気持ちのいい空間です。公園を2つに分けているのは、サン・マルタン運河。ここは運河を行く遊覧船の発着場所でもあります。運河の北側にはラ・ジェオードがあるラ・ヴィレット公園、運河の南側にはシテ・ドゥ・ラ・ミュージックがあります。

野外映画祭の舞台にも

パリでは夏になると、野外映画祭が開かれます。これは夏の夜空のもとでパリのあちこちに巨大スクリーンを置いて無料で映画上映をするフランスらしい映画イベントです。場所はパリ市内の公園や庭園、教会前広場など。往年の名画から、ヌーヴェルヴァーグ、最新作まで国を問わず様々な映画のプログラムが組まれています。運営スタッフたちも楽しそうです。その映画祭の開催場所の一つがラ・ヴィレット公園。野外での映画鑑賞はパリの夏の風物詩となっています。

19世紀には食肉市場だった

今ではきれいに整備された公園ですが、1860年代の終わりから食肉市場として賑わっていました。しかし1890年に市場は解体され、屠殺場にもなっていました。そのあとに造られたのがラ・ヴィレット公園。パリの美しい緑地にはこのように、今では想像できないようなかつての跡地の記憶が今も眠っています。
パリ観光基本情報
ラ・ヴィレット公園 / Park de la Villette
パリの観光地
オープン:1982年
住所:
最寄メトロ:Porte de la Villette(ポルト・ドゥ・ラ・ヴィレット)
エリア:
カテゴリ:パリの観光スポット
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