アメリク
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一軒家の多い田舎風のパリへ
今回はパリの観光から離れたあまり知られていないパリの地区をご紹介します。パリというと6階建てのアパルトマンがひしめいているイメージですが、中にはのどかな一軒家も存在します。場所はパリ北東部の19区。ビュット・ショーモン公園近くにあるアメリクという地区は庭付きの一軒家が集まった美しい場所。パリ観光ではほとんど誰も訪れない穴場中の穴場です。パリで田舎の雰囲気を味わいたい方にオススメの場所で、パリの別の一面を見ることができますよ。ヴィラという石畳の通りで囲まれたこの界隈はとても静かで治安もよいです。パリでは珍しい猫もくつろいでいるのが居心地のよい真の証拠。ベルヴィルなどの下町にも近い。19区のこの辺りは特に何かがあるわけではないエリア。でも小さな出会いに心躍れる、そんな場所。パリの猫と静けさを求めて、アメリクへ出かけてみませんか?
採掘場跡が美しい住宅街に
この地区の名前であるアメリク(Amerique)はフランス語で「アメリカ」の意味。何故この地区がアメリカと言われているのでしょうか。かつてここはビュット・ド・ボールガール(ボールガールの丘)と呼ばれ、石膏の採掘場がありました。ここで掘り出された石膏がアメリカに輸入されていたため、この辺りの採掘現場がアメリクと呼ばれるようになりました。ニューヨークの自由の女神像の台座やワシントンのホワイトハウスに使われている白い石材も、パリのアメリクから運ばれたものでした。しかし1875年にアメリクの採掘場は閉鎖され、しばらくは用途もなく更地となっていました。その後エッフェル塔が建てられたパリ万博の1889年に住宅地として開発が始まりました。そして現在のようなパリでは珍しい美しい庭がついた一軒家の地区が出来上がりました。今ではのどかな田舎の雰囲気に憧れるパリジャンが、散策ついでにこの地区を訪れるようになりました(近くのビュット・ショーモン公園も、同じく採掘場の跡地に作られました)。しかし地盤が不安定なことには変わりなく、パリの街はそのような地下の穴の上に成り立っているということになります。
パリの猫探しに最適!
パリでは猫をほとんど見かけません。パリに住んでいたときアパルトマンの階段で猫にすれちがったことがありますが、パリで猫を飼う人は皆家の中だけで飼っているようです。猫好きな人にはちょっと残念。しかしアメリクの住宅街を訪れれば、外で猫に出会うことができます。そこは大都会パリで猫と出会える貴重な空間。この辺りは緩やかな坂道になっていて、小さなヴィラ通りが阿弥陀のように並んでいます。どの家にも庭があるため、飼い主が放し飼いしているので猫が外を歩いていますよ。猫好きな方はパリ旅行の記念に是非訪れてみてくださいね。散策の終点は小さなダニューブ広場
閑静な一軒家の立ち並ぶアメリクの坂を下りていくと、広場に出ます。田舎町の広場と行った感じの小さなダニューブ広場です。広場には小さなカフェもあり、休憩にはもってこい。メトロの駅ダニューブがあり、ここからメトロでパリ中心部へ戻ることにしましょう。関連するパリ観光
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パリラマはパリを紹介する観光情報サイトです。パリの人気観光地からあまり知られていない穴場まで、パリのあらゆる場所の魅力を提供することを目的としています。情報は変更される場合があります。最新情報はそれぞれの公式サイト等でご確認ください。
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