パリのカフェ・レストラン
パリのカフェ・レストラン
Cafe,Restaurant and Brasserie at Paris
旅のひと休みをしたり、思索にふけったり。画家や作家の通ったカフェもあります。パリの気になるカフェをご紹介
パリのカフェ
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カフェを抜きにパリを語ることはできません。1685年にシシリア人が始めた「ル・プロコープ」がパリ最初のカフェと言われていて、その店は今もレストランとして同じ場所に残っています。そして現在、パリには約10,000のカフェがあると言われています。店によって内装やサービスは様々で、そこにやってくる人々の目的も多様です。出勤前に大急ぎで立ち寄る人、本や新聞を読みに来る人、政治談議をする人、日光浴をする人、友人と待ち合わせをする人など、日常のあらゆることをするための場所としてカフェがあります。そのためカフェはフランス人の「家の延長」といった空間であり、それでいて「家とは違う場所」として、人生における重要な位置を占めているように思えます。つまりカフェとは、フランス人にとって「人生の一部」と言えるかもしれません。パリの人々は昔から人生を無為に自由気ままに過ごすための技術を磨いてきましたが、その最も大きな成果の一つがパリのカフェなのでしょう。
そんなパリのカフェでは、かつて芸術に人生をかける人々が多く集まったことで知られています。パリの文学や芸術を語るためには、作家・芸術家の通ったカフェを描かなくてはならないほどです。彼らの残した作品や過去の文献を見ると、作家や画家たちは年中パリのカフェに集まってワインを飲んでいたように見えるからです。創作の時間よりカフェの滞在時間のほうが多いのではと心配になるほどで、事実マックス・ジャコブはカフェ通いを抑えるために「モンパルナスに行かぬこと」と書いた紙を部屋の壁に貼っていたと言われています。
作家たちが通った有名なカフェにはモンパルナスの「ル・ドーム」、「ラ・ロトンド」、「ル・セレクト」、「ラ・クーポール」やサン=ジェルマンの「レ・ドゥー・マゴ」、「ル・フロール」、「リップ」などがあります。20世紀の始めから戦後にかけて、モンパルナスとサン=ジェルマン・デ・プレが芸術家の発信地だったのです。ピカソは毎晩「ル・フロール」に通い、水を飲みながら友人たちと喋りました。実存主義者のジャン=ポール・サルトルは「ル・フロール」と「レ・ドゥー・マゴ」の常連でした。失われた世代の重要な作家の一人であるアーネスト・ヘミングウェイはモンパルナスのカフェに通い詰め、その生活を小説『日はまた昇る』の中に描きました。今ではかつての作家や画家たちの姿は見えなくなり、その代わりに彼らの思い出を楽しむ観光客の姿が増えました。しかし「リップ」は今でも文学界の名士たちの溜まり場でもあり、この界隈の出版社の編集者たちが通い、未来の作家について語っています。
パリのカフェ・レストラン・ブラッスリー
パリ観光サイト「パリラマ」に関しまして
パリラマはパリを紹介する観光情報サイトです。パリの人気観光地からあまり知られていない穴場まで、パリのあらゆる場所の魅力を提供することを目的としています。情報は変更される場合があります。最新情報はそれぞれの公式サイト等でご確認ください。
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