パリジェンヌのコスプレ

日本アニメが好きなパリジェンヌ

日本とは考え方も文化も遠いイメージのパリジェンヌ。しかし最近では日本文化に興味を持つパリジェンヌも増えています。その興味対象は主にアニメ・漫画・コスプレ。今パリでは日本のオタクカルチャーがひそかにブーム。パリ郊外で毎年7月に開催されているジャパンエキスポ（JAPAN EXPO）は日本アニメ・コスプレ・日本文化の祭典。日本の漫画やアニメ・ゲーム・音楽がメインで、その他に茶道や書道・空手などの日本の文化を紹介しています。そのイベントに参加するパリジェンヌのほとんどがコスプレをしています。日本人にも懐かしいアニメ・マンガから最近のゲームまで、見事にその世界のキャラクターになりきっています。ビジュアル的にもよく似合うヨーロッパ人ならではの質の高いコスプレは一見の価値があります。中には特定のアニメではなく、普段はできない自己表現の一部としてコスプレをしているパリジェンヌもいるようです。 ※パリジェンヌだけでなく、コスプレはフランス人、ヨーロッパ人の若者の間で人気となっています

コスプレは自己表現の手段

パリジェンヌのコスプレは単にそのキャラクターのファンというよりは、自己表現の手段でもあるようです（日本でもそれは同じですが）。人間には違う人間になりたいという変身願望があり、それを大衆的に解決してくれるのがジャパンエキスポのようなコスプレイベント。でもなぜ日本のアニメだったのでしょう。フランスでは80年代〜90年代にかけて、テレビで日本のアニメが放映されていたようです。両親が共働きで一人で家にいることが多かったフランスの子供たち（日本でいう鍵っ子）は、日本のアニメを見て育ちました。それがコスプレ文化がフランスで受け入れられた理由の一つかもしれません。また最近ではネット上でも日本のポップカルチャーを気軽に視聴できますし、日本のマンガやアニメならではの質の高さも人気の原因です。