パリの井戸
マレ地区に残るパリの井戸
マレ地区、サン・ポール界隈を歩いていると小さな路地を発見しました。エジンアール通り(Rue Eginhard)という名前の地図にも載らないような細い小路です。趣のある石畳を歩いて行くと、その奥にあったのはパリでは珍しい井戸。いつ頃からあるものなのか分かりませんが、この辺りは17世紀の町並みが残っているのでその頃に作られた井戸なのかもしれません。上下水道の整っていない時代、パリの人々は井戸から水を汲んで飲んでいました(「パリの水の歴史」参照)。中世から近代にかけての水事情の名残が未だに残るパリの街は、貴重な「屋外博物館」でもありますね。