アイルランド文化センター
Centre Culturel Irlandais

庭が美しいパリのアイルランド

パリ5区のパンテオン近くにあるアイルランド文化センター。パリでアイルランドの文化を発信する施設です。アイルランド学校（College des Irlandais）の中にあり、広々とした美しい庭でゆっくりと休むことができます。定期的にアイルランド文学や映画、音楽、演劇などアイルランド文化を紹介する展示・プログラムも行っています。中庭にはテーブルと椅子もありますので、パリ観光の合間に訪れてみてはいかがでしょうか。

もともとは私邸だった

アイルランド文化センターの入っている建物は、元々は1769年にLaurence Kellyが購入した私邸でした。1769年と1775年には、ブーローニュの森のバガテル城を整備した建築家Francois-Joseph Belangerによって改装されました。当時アイルランドの学生たちはルイ14世がアイルランドの神学生と聖職者の集まりのために提供したロンバール学校（College des Lombards）に住んでいました。ロンバール学校は昔のパリ大学の校舎であり、パリ5区にありました。しかし1775年にアイルランドの学生たちがロンバール学校からこの私邸だった建物に引っ越し、それ以来ここがアイルランド学校（後のアイルランド文化センター）となりました（ロンバール学校は1793年に閉鎖）。現在アイルランド文化センターは1805年のナポレオン・ボナパルト法令以来アイルランド学校を管理するアイルランド財団によって運営されています。