パリからジヴェルニーまでドライブ

『睡蓮』が描かれたモネの庭で五感を刺激する体験

印象派を代表する画家クロード・モネが住んだジヴェルニーを訪れて印象派を感じるドライブコースです。ノルマンディー地方の玄関口にあるジヴェルニーは人口300人の小さな村。パリの北西、ルーアン（Rouen）に行く途中にあります。モネとその家族は1883年にここに移り住み、43年間を過ごしました。この村にあるクロード・モネの家（Maison de Claude Monet）は世界中から印象派を愛する旅行者を引き付けています。淡いピンク色の外壁と緑色の鎧戸が目を引くモネの家は一般公開されており、印象派の画家とその家族が暮らしたプライベート空間を体験することができます。色とりどりの花が咲き乱れる庭も見どころ。モネはここで『睡蓮』の連作のモチーフを見つけました。他にもジヴェルニーで『ポプラ並木』『積みわら』などの作品を制作し、世界的に知られるようになりました。彼が描いた光と影に移ろう風景は、今もモネの家と庭で見つけることができます。

季節ごとの花が咲き乱れるモネの庭

モネの家と庭の北側エリアはクロ・ノルマン（Clos Normand）と呼ばれ、一番観光客でにぎわう場所。ここにモネの家と睡蓮のアトリエ（Atelier des Nympheas）があります。アトリエは現在モネの作品の複製画が飾られた玄関ホールとなっていて、モネ関連のお土産などが売られています。玄関ホールの外には美しい対照的なモネの庭が広がっています。モネの家と庭の見学には季節ごとに違った体験が楽しめます。早春から晩春にかけてはスイセン、チューリップ、フジ、ツツジ、アイリス、ケシ、そしてユリが咲きます。6月までにはキンレンカ、バラ、スイートピーが花をつけ、9月頃になるとダリア、ヒマワリ、タチアオイが咲き、観光客の目を楽しませてくれます。

モネが描いた「日本の太鼓橋」が残る

クロ・ノルマンの隅にD5号線の下をくぐるトンネルがあり、トンネルを抜けるともう一つの分割されたエリアである水の庭園（Jardin d'Eau）に出ます。世界的に名声を得たモネは1895年にこの土地を買って池を掘り、睡蓮を植え、作品にも描かれた日本の太鼓橋を架けました（現存する橋は架け直されたもの）。紫色の藤が垂れ下がる風情あるこの橋は、庭の風景の中に溶け込み、優美な雰囲気を作り出しています。モネはこの情景をカンバスに表現し、「光の画家」の名前を不動のものにしました。

時間に余裕があれば、アメリカの印象派美画家たちの作品を展示しているアメリカ美術館（Musee d'Art Americain）や村の通りに立ち並ぶギャラリーにも立ち寄ってみましょう。近隣の村ヴェルノンでは、モネにインスピレーションを与えた美しい風景に出会うことができます。またジヴェルニーに最も近い観光案内所（Office de Tourisme）はヴェルノンにあります。モネの家と庭だけでなく、ジヴェルニーの町や近郊を散策できるのもパリ発レンタカードライブの魅力です。