パリからプロヴァンまでドライブ

世界遺産の中世都市プロヴァンへ

パリから行ける日帰りスポットとして人気の街がプロヴァン（Provins）。かつてシャンパーニュ伯爵領の首都として大きな市が開催された町で、2001年に「中世市場都市プロヴァン」としてユネスコ世界遺産に登録されています。パリ近郊セーヌ＝エ＝マルヌ県の都市で、南仏のプロヴァンスと混同されやすいですが、全く違う地域です。中世の雰囲気を強く残す美しい都市で、散策すれば中世フランスの世界に迷い込んだような不思議な体験ができます。プロヴァンのシンボルはセザール塔。街中にある要塞、堅固な城壁、10kmに渡って続く地下道、伝統的な木組みの家、商人の家、税用の倉庫など、中世の市場の雰囲気を残す景観が街のあちこちに残っています。

中世にタイムスリップ！フランスで有名な「プロヴァンの中世祭り」

またその独特の街並から多くのフランス時代劇の舞台になっているのもうなずけます。野外劇場では毎日、中世の時代劇が開催され、観光客にも人気です。プロヴァンに最も多くの人が集まるのが6月。毎年6月にはプロヴァン最大のイベントである「プロヴァンの中世祭り」が開催されます。中世のシャンパーニュ大市を再現した大規模な人気イベントで、2日間で約10万人が訪れます。1000人以上の人が中世の服装に身を包み、商人、大道芸人、騎士、職人などに扮して街中を練り歩きます。ダンスや歌も披露され、とても賑やかで楽しい雰囲気です。この時期にプロヴァンを訪れれば、中世の街にタイムスリップしたような他にはない体験ができるはず。