パリの観光スポット
パリ観光地:フュルスタンベール広場

フュルスタンベール広場
Place de Furstemberg

ドラクロワやバルテュスのアトリエがあったパリで最も小さな広場
パリ観光地:フュルスタンベール広場
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パリ観光地:フュルスタンベール広場

フュルスタンベール広場

パリ観光地:フュルスタンベール広場
フュルスタンベール広場

パリで一番小さな広場

シックな高級住宅街として知られるサン・ジェルマン・デ・プレ。その中心にあるサン・ジェルマン・デ・プレ教会の裏を歩くと、不思議な静けさに包まれた小さな通りがあります。ここを訪れる人は非常に少なく、そのちょうど真ん中にあるのが今回紹介するフュルスタンベール広場(またはフェルスタンベール広場)です。中央に外灯が1本だけ佇む小さな広場は、物語の予感を感じさせるロマンチックな空間。1697年にサン・ジェルマン・デ・プレ教会の司祭になったギョーム・エゴン・ドゥ・フュルスタンベール枢機卿の名前をとって名づけられました。「パリでもっとも小さな広場」とも言われています。ここはかつてサン・ジェルマン・デ・プレ大修道院(Abbaye de Saint-Germain-des-Pres)の敷地でした。

広場が円状の道になっている理由は?

広場の名前となっているフュルスタンベール枢機卿は、どんな人物だったのでしょう?通りや広場に名前を残すほどですから、当時では国王に匹敵するほどの力を持った人物だったようです。また近くにある枢機卿通り(Rue Cardinale)も、彼のために造られたと言われているので、その権力がどれほど大きかったかが伺えます。またフュルスタンベール枢機卿はサン=ジェルマン・デ・プレ大修道院の院長でもあった人で、広場の奥にあるアベイ通り(Rue de l'Abbaye)には彼の住んでいたレンガ造りの館(大修道院長館)が今も残っています(現在はカトリック学院の教育学部のキャンパスとして使われています)。広場に来ると、外灯を中心にして小さなロータリー(円状の道)になっているのが分かります。これはフュルスタンベール枢機卿が馬車でこの館に帰ってきたとき、馬車の向きを方向転換できるようにするため。パリ最古のロータリーとも言えますね。暗いパリの夜道を馬車で帰ってくる枢機卿の姿を思い浮かべながらこの通りを歩けば、17世紀パリの姿が見えてくるかもしれません。

ドラクロワが教会の壁画を描いたアトリエがあった

このように大きな権力の痕跡を感じる場所ですが、この広場には芸術家の痕跡も多く残されています。広場の角にはかつてロマン派の巨匠ドラクロワが自宅兼アトリエとして使っていたアパルトマンがあります。彼はサン・シュルピス教会の内部壁画『神殿を追われるヘリオドール』と『天使と戦うヤコブ』の制作のため、1857年にこのアトリエにモンマルトルから引っ越してきました。現在は国立ウージェーヌ・ドラクロワ美術館になっています。神話や伝説を題材にした作品の他に、ドラクロワの素晴らしい風景画やデッサン、個人的な手紙などが展示されています。ドラクロワの愛した庭もあり、とても小さな美しい美術館。ドラクロワは1863年に亡くなるまでの6年間をここで過ごしました。

21世紀最後の巨匠バルテュスのアトリエも

またこの広場には画家バルテュス(Balthus, 1908-2001)のアトリエもありました。ピカソに「21世紀最後の巨匠」と称えられたバルテュスは 独学で絵を学び、ルーヴル美術館で古典絵画の巨匠たちの作品を模写しながら伝統的な技法を取り入れていきました。シュルレアリスムや表現主義の全盛期に記念碑的な少女像をよく描き、独自の作風を作り上げました。1933年バルテュスがパリに初めてアトリエを開いたのがここフュルスタンベール広場でした(フュルスタンベール通り4番地の屋根裏部屋)。翌年には母の恋人であった詩人リルケの後押しで、パリ・ピエール画廊で過激なテーマを元にした個展を開きました。1962年には日本を訪れ、通訳の出田節子と出会い、その後結婚します。1964年には当時の文化大臣アンドレ・マルローによってイタリアのヴィラ・メディチの館長に就任しています。

日本の桐が植えられた美しい広場

パリ観光として有名な広場ではないですが、秋の落ち葉が似合うとても美しい広場で、個人的にも気に入っています。かつてフランスの国民的写真家ロベール・ドアノーがここで写真を撮っています。また広場に植えられた木は、オランダの商館医として長崎に滞在したドイツの博物学者シーボルトが日本から持ち帰った桐です。春には美しい紫の花が咲き、この広場に色どりを添えています。ヌーヴェル・ヴァーグの女性監督アニエス・ヴァルダの映画『5時から7時までのクレオ』(1962)の中で、帰還兵が「桐はフュルスタンベール広場と日本にしかない」と話す場面があります。パリを訪れた際にはぜひ、この小さな美しい広場を訪れてみてください。サン・ジェルマン・デ・プレ散策の良い記憶の一つになるはずです。
パリ観光基本情報
フュルスタンベール広場 / Place de Furstemberg
パリの観光地
オープン(完成):1697年
住所:Place de Furstemberg 75006 Paris
最寄メトロ:Mabillon(マビヨン)、St-Germain des Pres(サン・ジェルマン・デ・プレ)
エリア:サンジェルマン・デ・プレ
カテゴリ:パリの観光スポット
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フュルスタンベール広場へのアクセス(地図)
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