パリの観光スポット
パリ観光地:サン・トゥスタッシュ教会

サン・トゥスタッシュ教会
Eglise Saint-Eustache

ゴシックとルネサンスが交じったパリで一番壮麗な教会   
パリ観光地:サン・トゥスタッシュ教会
パリ観光地:サン・トゥスタッシュ教会
パリ観光地:サン・トゥスタッシュ教会

サン・トゥスタッシュ教会

パリ観光地:サン・トゥスタッシュ教会
サン・トゥスタッシュ教会

ゴシックとルネサンスが交じったパリで一番壮麗な教会

ポンピドゥー・センターから西へ、ショッピングセンターフォーラム・デ・アール(Forum des Halles)へ歩いていくと、突然巨大な建築物が見えてきます。この壮麗で迫力のある建物はサン・トゥスタッシュ教会。ノートルダム大聖堂を見本にして造られたパリで最も美しい外観を持つと言われる教会です。1637年に完成しましたが、できるまでに約100年かかっていて、教会の建設が始まったのはフランソワ1世の時代です。そのため、内部はルネッサンス様式なのに外部はゴシック様式という不思議な造りになっています。しかしその建築の混ざり具合がこの教会を独特の美しい印象に仕立てています。フォーラム・デ・アールの公園から眺める正面のファサードは本当に見事。パリではノートルダム寺院に次ぐ宗教建築の傑作で、教会内に広がる壮大な空間も必見。パリ観光で是非訪れたい教会です。

教会に鹿?
サン・トゥスタッシュ教会のファサードの最上部には頭に十字架を掲げた鹿の彫刻が施されています。これは教会の守護聖人である聖ユスターシュがキリスト教に改宗するきっかけになった動物が鹿だったため。あるとき彼は狩りで大きな鹿に出会います。その鹿の角に十字架を見出し、そのビジョンによって彼はキリストを信じるようになりました。

かつてはモーツァルトが演奏をした教会

サン・トゥスタッシュ教会は7000本以上の巨大なパイプオルガンでも有名で、日曜の夕方には無料のミサ・コンサートが開かれています。かつてこの教会ではモーツァルトが演奏をしたこともあります。しかしモーツァルトのパリ滞在中に、一緒に同行していたモーツァルトの母アンナ・マリアは体調不良で亡くなってしまいます(1778)。アンナ・マリアは現在もこの教会で眠っています。

教会内ではラモーやコルベールが眠る

また教会内には多くの芸術家や政治家のお墓が安置されていて、見て回ることができます。前述のモーツァルトの母アンナ・マリア(1720-1778)、クラブサン(チェンバロ)で有名なフランス・バロックの作曲家ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)やルイ14世の財務総監だったジャン=バティスト・コルベール(1619-1683)の墓があります。彼らの墓を飾る美しい彫刻は必見です。また劇作家モリエール、ルイ15世の妃ポンパドゥール夫人、ルイ13世の宰相リシュリューなどがこの教会で洗礼を受けています。

目の前には最新のショッピングセンターと見晴らしのいい公園がある

サン・トゥスタッシュ教会の前には、70年代再開発の遺跡となっていたフォーラム・デ・アールがあります。その時代特有のガラスとクロム金属を使った巨大ショッピングセンターでしたが、再開発の一環として2016年にリニューアルオープンしました。常に多くの人が集まっており中には映画館も入っています。その前にあるネルソンマンデラ公園は眺望の開けた美しい公園で、教会全体をゆっくり眺めることができます。

頭部だけのシュールなオブジェ

また教会前の広場には巨大な顔の不思議なオブジェがあります。これはフランスの彫刻家アンリ・ドゥ・ミラー(Henri de Miller / 1953-1999)による"L'Ecoute"(聴く)という名前の彫刻作品です。石の顔が横たわり、大きな手を耳に当てて大地の音を聴いています。ここでは子供たちがかくれんぼをする姿もよく見かけます。教会とこの顔のオブジェを一緒に眺めると、ちょっとシュールな世界に入ったような気持ちにさせられます。またこの広場では毎年夏に野外映画祭が開かれ、広場に設置されたスクリーンで見る夏の夜のフランス映画は格別です。

近くには有名なグルメ通りもある

サン・トゥスタッシュ教会を出て北に進むと、活気あふれる通りが見えてきます。ここはモントルグイユ通り。ジビエの店や、牡蠣の店、チーズ店、エスカルゴの店、お菓子屋など、たくさんの食料品店やレストランが軒を連ね、パリ随一のグルメ通りとして知られています。この通りに美味しいものが集まっているのは、かつてこの近くに「パリの胃袋」と呼ばれた中央市場があったため(現在フォーラムデアールのある場所)。市場では毎日多くの新鮮な食品が売られていました。そのため、当時の名残で多くの老舗の食料品店がこの通りで今も営業を続けています。女優サラ・ベルナールが大好きだったエスカルゴの店や作家バルザックが常連だった牡蠣の店など、歴史あるグルメを楽しむことができます。個人的にオススメするのはパリで最も古いパティスリーとして知られるストレール。創業は1730年。フランス王家お抱えのパティシエだったニコラ・ストレールが開いたお店で、ババ・オ・ラム(サバラン)発祥の店として有名です。ちなみに通りの名前のモントルグイユは「傲慢の山」という意味。かつて城壁があった時代、この近くのパリ住民が城壁の外にゴミを無断で捨てていたこと(ゴミの山が築かれていたそうです)が由来となっています。
パリ観光基本情報
サン・トゥスタッシュ教会 / Eglise Saint-Eustache
パリの観光地
オープン(完成):1637年
住所:2 Impasse Saint-Eustache, 75001 Paris
最寄メトロ:Les Halles(レ・アール)
エリア:ボブール、レ・アール
カテゴリ:パリの観光スポット
関連:その他のおすすめパリ観光
サン・トゥスタッシュ教会へのアクセス(地図)
サン・トゥスタッシュ教会へのアクセス(地図)

関連するパリ観光

関連するパリモデルコース

さらにパリを見る

パリ観光サイト「パリラマ」に関しまして
パリラマはパリを紹介する観光情報サイトです。パリの人気観光地からあまり知られていない穴場まで、パリのあらゆる場所の魅力を提供することを目的としています。情報は変更される場合があります。最新情報はそれぞれの公式サイト等でご確認ください。
ページTOP
パリ観光地一覧
サイトHOME