ドゥ・マゴ
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サン=ジェルマン=デ=プレに欠かせない老舗カフェ
サン・ジェルマン・デ・プレ観光で有名なものといえば2つの文学カフェです。モンパルナスに代わって芸術家の集まったサン・ジェルマン・デ・プレのカフェでは、当時作家・哲学者による議論が生まれたり、ときには書斎として使う知識人もいました。その中の一つ、レ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)は多くの作家が集まった有名なカフェ。1885年創業の老舗カフェで、元々は絹織物のお店でした。そのお店にあった2つの中国人形(フランス語でレ・ドゥ・マゴ)が店名の由来となっており、今もその人形はカフェのインテリアとしてお店の中で見ることができます。場所はサン=ジェルマン=デ=プレ教会の向かいにあり、これ以上ない素晴らしい立地に恵まれています。サン=ジェルマン大通りと美しいサン=ジェルマン=デ=プレ広場とを結ぶこの角地に匹敵する場所は、パリ広しといえども他にはない。夏であれば、好きなだけ肌を焼くことができるし、木陰に憩うこともできる。また、界隈の動静を探ることもできれば、最近教会の鐘楼のまわりに屋根職人が組み立てた奇妙な木製の足場をじっくり観察することもできる。
ボリス・ヴィアン『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』
ボーヴォワールとサルトルが通ったカフェ
アンドレ・ブルトンやルイ・アラゴンなどのシュルレアリストや、ジェイムズ・ジョイス、ヘミングウェイ、カミュなどの作家、ピカソが常連でした。このカフェでも有名なお客だったのはやはりボーヴォワールとサルトルの2人で、彼らはここを書斎として使っていました。それはまさに第2の家でした。当時の若き作家たちは何者かになろうとして居場所を探し、これらのカフェにたどり着いたのです。作家たちの息吹はあまり感じられないかもしれませんが、今でも変わらずにこれらのカフェが同じ空間にあること。これが大事なことなのだと思います。カフェで開催される文学賞
作家の集まったカフェ・ドゥ・マゴでは、毎年文学賞を主催しています。1933年から続く「ドゥ・マゴ文学賞」(Le Prix des Deux Magots)は当時このカフェの常連だったシュルレアリスム作家ロジェ・ヴィトラック(Roger Vitrac)とボザール(国立美術学校)の図書館司書マルティーヌの2人によって設立されました。彼らはドゥ・マゴの常連13人を集めて賞の審査員にし、受賞作を決めました。第1回の受賞者はレーモン・クノーの『はまむぎ』(ガリマール社)。クノーは最も古いシュールレアリストのグループの一員で、当時彼らの拠点だったモンマルトルから離れてサン=ジェルマン=デ=プレにやってきました。現在ではドゥ・マゴ賞は新人作家の登竜門となっており、日本でもこのカフェの名前を借りた文学賞があります。カフェで生まれた文学賞
文学賞を主催しているパリのカフェとしては他に、サン=ジェルマン=デ=プレのカフェ・ド・フロール(1994年創設のフロール賞)やブラッスリー・リップ(1935年創設のカーズ賞)、クリシー広場(パリ18区)のブラッスリー・ウェプレール(1998年創設のウェプレール賞)などがあります。
- パリ観光基本情報
- ドゥ・マゴ / Les Deux Magots
- パリのカフェ
- 住所:6 place Saint-Germain-des-pres, 6e Paris
- 最寄メトロ:サン・ジェルマン・デ・プレ(Saint-Germain des Pres)
- エリア:サン・ジェルマン・デ・プレ
- カテゴリ:パリのカフェ
- 関連:その他のおすすめパリ観光
ドゥ・マゴのモデルコース
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パリラマはパリを紹介する観光情報サイトです。パリの人気観光地からあまり知られていない穴場まで、パリのあらゆる場所の魅力を提供することを目的としています。情報は変更される場合があります。最新情報はそれぞれの公式サイト等でご確認ください。
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