ブラッスリー・ウェプレール
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正真正銘のブラッスリー
モンマルトルのふもと、交通量の多いクリシー広場の一角に赤い庇が目を引くレストランがあります。ここはブラッスリー・ウェプレール。110年以上の歴史を持つ老舗のブラッスリーです。パリで数少ない独立経営のブラッスリーで、昔ながらの雰囲気を感じることができます。そのためモンマルトルに残る歴史的な場所として、今も多くのパリジャンを引きつけています。古き良き時代に戻ったかのような店内、プロ意識の高いギャルソン、美味しい魚介類やデザート。カフェとしても営業していますので、観光のひと休みに入ってみるのもいいかもしれません。牡蠣などのシーフードが美味しい
ウェプレールの特徴は何と言っても魚介類の豊富さ。特に牡蠣がおすすめです。牡蠣はブルターニュ、ノルマンディ、マレンヌ・オレロンの牡蠣を使用。柔らかくクリーミーで新鮮な牡蠣の味はパリにいる幸せを与えてくれます。生のムール貝も是非試してみてください(海の幸の盛り合わせを注文すると味わうことができます)。食前酒のおつまみにプレッツェルとパンが出されるのも嬉しいです。朝から夜まで開いていますので、朝やコーヒーだけを飲みに来て、夜にはコースを味わうのもいいですね。魚介類以外にも伝統的なパリの料理(オニオンスープ、鴨のコンフィ、ステーキ、エスカルゴなど)を食べることができます。ウェプレール賞という文学賞も開催
ウェプレールのもう一つの特徴は、作家に与える「ウェプレール賞」(Prix Wepler)を開催していること。1976年にウェプレールの事業を父から引き継いだミッシェル・ベシエールさんが創設した文学賞です。文学賞を主催しているカフェとしてはカフェ・ドゥ・マゴが有名ですが、このように飲食店が作家を支援するのは文化の街パリならでは。作家や芸術家に愛されたブラッスリー
またウェプレールは多くの作家や芸術家にも愛されました。20世紀初頭にはモンマルトル界隈に住む画家や作家たちがこのブラッスリーに集まったと言われています。画家ではパブロ・ピカソ、トゥールーズ・ロートレック、マリー・ローランサン、ポール・シュザンヌ、ピエール・ボナール、詩人ではギョーム・アポリネール、作家ではヘンリー・ミラーなどが常連客でした。ピエール・ボナールはウェプレールのテラスから見たクリシー広場の日常的な風景を描いています。アメリカの作家でパリを愛したヘンリー・ミラーは小説『クリシー広場の静かな日々』の中でウェプレールについて、その居心地の良さを言及しています。映画『大人は判ってくれない』に登場
フランソワ・トリュフォーの映画『大人は判ってくれない』にウェプレールが登場するシーンがあります。背景としてしか出てきませんが、クリシー広場が何度も登場し、その後ろにブラッスリー・ウェプレールの庇がはっきりと見えます。昔の名作に登場するブラッスリーが今も営業しているところに、パリという街の歴史を感じることができます。- パリ観光基本情報
- ブラッスリー・ウェプレール / Brasserie Wepler
- パリのカフェ
- 住所:14 Place de Clichy, 75018 Paris
- 最寄メトロ:プラス・ド・クリシー(Place de Clichy)
- エリア:モンマルトル
- カテゴリ:パリのカフェ
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