パリの観光スポット
パリ観光地:モンソー公園

モンソー公園
Parc de Monceau

8区の高級住宅街の中にある18世紀風公園   
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モンソー公園

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凱旋門近くにあるブルジョワ的公園

パリ8区にある観賞用に造られた18世紀風公園。周りは高級住宅街で、ブルジョワ階級の住民が多く住んでいます。もともとは中世よりムソーという集落だった場所で、1778年にシャルトル侯爵によって前ロマン主義的な庭園として造られました(ナポレオン3世の時代にパリ市の所有に)。いつも多くの子供連れのお母さんやジョギングする人、ピクニックする人でにぎわっています。園内には世界中の歴史的なオブジェが置かれ、訪れる人を刺激します。凱旋門からも近いので、観光の一休みに便利です。公園の隣には18世紀の家具・タペストリー・美術工芸品を展示したニシム・ド・カモンド美術館(Musee Nissim de Camondo)もあります。日本大使館も徒歩圏内です。

モネが描いたモンソー公園
『睡蓮』で有名なフランスの画家クロード・モネも、1870年代にこの公園の絵を多く描いています。そこには光あふれる豊かな緑と公園でくつろぐ当時の人々の姿が描かれています。

徴税請負人の壁があった

16世紀以降、パリは急速に膨張を続け、城壁の建築が追いつきませんでした。そのためパリの境界は曖昧で、市は税金の徴収方法に頭を悩ませていました。そこで1783年、入市税の徴収を確実にするために、パリの境界に新たな壁を作ることが決まりました。それは「徴税請負人の壁」呼ばれ、この時初めてモンマルトルやベルヴィルといった田舎がパリに組み込まれました。パリでは今までにも壁は作られてきましたが(フィリップ・オーギュストの城壁、シャルル5世の城壁)、軍事目的ではないパリの壁はこれが初めてでした。フランス革命を経て19世紀半ばまで、パリに入る際にはこの壁の前で入市税を支払わなければならず、商人や市民にとっては非常に手間のかかるものでした。長年人々を苦しめてきた壁も1860年のパリ市拡張に伴ってついに壊されました(壁の跡地はのちに大通りになりました)。しかし、その名残をパリのいくつかの場所で見ることができ、モンソー公園もその一つです。園内はちょうど壁が通っていた箇所に当たり、公園入口には入市税関として使われていた貴重なロトンド(円形建物)が今も残っています。

他にもある「徴税請負人の壁」の名残り
「徴税請負人の壁」に設置された入市税関の建物は、モンソー公園の他にも3ヵ所残っています。ナシオン広場、ダンフェール=ロシュロー広場、そしてラ・ヴィレットです。ナシオン広場はデモ隊の出発地点として有名で、ダンフェール=ロシュロー広場には観光で有名なカタコンベ(地下道)があります。ラ・ヴィレットはパリ19区にある貯水池で、観光名所サンマルタン運河の先にあります。このウォーターフロントは最近整備が進み、先進的なカフェや映画館が並んでいます。

世界中のオブジェが立ち並ぶ不可思議な公園

モンソー公園の特徴は園内に置かれたユニークなオブジェです。18世紀末にシャルトル公(後のオルレアン公)がこの土地を買い取り、画家カルモンテルに設計を依頼して幻想的な庭園を仕上げました。園内には古代ローマのコリント式円柱や古代エジプト風のピラミッド、中国風のパゴダ、オベリスク、オランダ風の風車、日本の燈籠まであってびっくり。廃墟のようなコリント式円柱の前には池もあり、ここは模擬海戦場を表現しています。19世紀後半にはオスマンによるパリ改造により、英国式に庭園になりましたが、これらのオブジェは今も残っています。ちなみに日本の燈籠は上野の寛永寺にあった本物の燈籠。東京都民からパリ市民に寄贈されたそうです。

作家モーパッサンの像もある

園内には多くの彫像も立っています。有名なのは作家モーパッサンと詩人ミュッセの像です。永井荷風は渡仏した際に、まず敬愛する作家モーパッサンの像を詣でるためにモンソー公園を訪れたと言われています。

フランス小説の舞台にもなった

モンソー公園はフランス文学にも登場します。過去の人物への強い憧憬を持つ青年貴族ジャン・ド・フラノワの恋を描く『生きている過去』(レニエ作)では、チェスキーニ伯爵がモンソー公園を眺める場面がよく登場します。イタリア出身の伯爵の豪勢な館は公園の向かいにあり、当時からモンソー公園がブルジョワ階級を象徴するものだったことが分かります。公園内にはローマの遺跡風のオブジェがあり、伯爵はそれを故郷への郷愁を込めて眺めています。
他にも、この公園は『失われた時を求めて』で知られるフランス作家マルセル・プルーストが木曜日ごとに散歩した公園としても有名です。またジャン=ジャック・ルソーが植物採取に訪れています。また園内にはフランス作家ギ・ド・モーパッサンの彫像もあり、彼を敬愛した永井荷風が参拝のため訪れています。
パリ観光基本情報
モンソー公園 / Parc de Monceau
パリの観光地
オープン(完成):1852年
住所:35 Bd de Courcelles, 75008 Paris
最寄メトロ:Monceau(モンソー)
エリア:パリ8区
カテゴリ:パリの観光スポット
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モンソー公園へのアクセス(地図)
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