パリの観光スポット
パリ観光地:凱旋門

凱旋門
Arc de Triomphe

ナポレオンの勝利を祝って建てられた巨大な門   
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門
パリ観光地:凱旋門

凱旋門

パリ一有名な観光名所の一つ

パリ観光といってまずイメージするものの一つがこの凱旋門だと思います。パリ西部にあるシャルル・ド・ゴール広場に建てられた巨大な勝利の門です。コンコルド広場から続くシャンゼリゼ大通りの終点にあり、パリを代表するそのイメージは多くの人が知っていると思います。昔からエッフェル塔ルーヴル美術館と並んでパリ屈指の観光名所となっています。ここでは凱旋門の歴史と見どころをご紹介します。

ナポレオンの夢の後にできた凱旋門

凱旋門はいつごろできたのでしょうか。そのきっかけはフランス革命後に現れた英雄ナポレオンでした。1806年、ナポレオンのオステルリッツの戦勝を記念にして建設が始まりました。凱旋門の建設場所はシャンゼリゼ通りが走るヌイイ(エトワール)の丘。丘の上からは5本の並木道が放射状に伸びていました。現在はシャルル・ド・ゴール広場としてパリ観光の中心地になっていますが、建設当時はフランス革命期の税関門があるだけの何もないパリの外れでした。シャンゼリゼ通りはすでに完成していましたが、まだ今のような賑わいはありませんでした。のちにこの野原がパリ最大の観光地の一つになるとは誰も思っていなかったでしょう。
建設工事はシャルグランの手によって始まり、遅れながらも完成します。しかしナポレオンが生きてこの門をくぐることはありませんでした。ナポレオンの敗退や王政復古などで建設工事は一時中断し、凱旋門が完成したのは着工から30年後の1836年、ルイ・フィリップ王の時代でした。その年の7月29日に凱旋門の完成除幕式が行われました。完成から4年後の1840年にはセント・ヘレナ島に埋められていたナポレオンの遺骸が運び出され、ようやく凱旋門の下をくぐることになりました。このときになって初めて、ナポレオンと凱旋門が国民の心の中に一つに結びついたのです。

巨大ゾウが建つ予定だった?
ナポレオンより昔のルイ15世の時代に、エトワール広場にブロンズ製のゾウをかたどったキオスクを建てる予定がありましたが、結局この計画が見送りになりました。このときゾウのキオスクが建っていたら、今の凱旋門は存在しなかったかもしれません。

凱旋門の下を国民に見送られながらくぐったのはナポレオンだけではありませんでした。1885年5月、フランスを代表する作家ヴィクトル・ユゴーの棺が、数十万の国民に見送られながら凱旋門の下をくぐりました。フランスを代表する偉大な作家の葬列は、凱旋門と共に文学を愛するフランス国民の記憶に刻まれました。
また1920年11月11日には、第一次世界大戦で戦死した無名兵士が門の下に葬られ、1923年11月11日から「永遠の火」が灯されるようになりました。100年以上経った現在も夕方には毎日追悼の炎が灯されています。

門に刻まれた兵士
凱旋門の正面右側にある彫刻「1792年の義勇兵の出陣」はフランソワ・リュードの作品で、別名「ラ・マルセイエーズ」と呼ばれています。当時義勇兵を鼓舞するために作られた歌「ラ・マルセイエーズ」は、後にフランス国歌となりました。

世界で最も広いロータリー

凱旋門が立つシャルル・ド・ゴール広場(Place Charles de Gaulle)は、パリの12本の通りが交わる巨大な広場。元々は5本の並木道でしたが、1854年にオスマン県知事によって新たに7本の大通りが追加されました。今では凱旋門の周囲を12本の通りからやってきた何台もの車が周り抜けていき、世界で最も広いロータリーとして知られています。もともとはエトワール広場(Place de l'Etoile)という名前でしたが、第二次世界大戦時にパリをナチスから解放したシャルル・ド・ゴール将軍にちなんて1970年に改称されました。ちなみに広場から中央の凱旋門へ行く際にロータリーを横切るのは大変危険。地下通路をくぐって凱旋門へ向かうことをおすすめします。

小説・映画の舞台にもなった

凱旋門はパリのシンボルとして多くの作家にインスピレーションを与えました。『凱旋門』(1946)はドイツの作家エーリヒ・マリア・レマルクによって書かれた小説。戦時下のパリを舞台にナチスの陰に怯えながら復讐相手を探す医師と女優の激しい恋を描いています。1948年にはイングリッド・バーグマン主演で映画化もされ、2000年に宝塚でミュージカルにもなっています。他に凱旋門を描写した小説にはギ・ド・モーパッサンの短編『馬』などがあります。まだシャンゼリゼ通りに馬車がたくさん走っていた19世紀が舞台で、華やかなパリと第二帝政期の混乱を描いています。

凱旋門の上から美しいパリを眺めよう

現在凱旋門は観光地になっていて、中に入って上ることもできます。地下から入り、永遠に続くかのような狭いらせん階段を上ると、凱旋門の歴史や遺跡を展示したスペースがあります。意外に内部が広いことが分かります。そこからさらに階段を上ると、風の気持ちいい凱旋門の頂上に出ます。凱旋門の上からはパリの美しいパノラマを眺めることができ、パリという街の構造がいかに計画的に作られているかを実感するこができます。パリの象徴であるエッフェル塔やモンマルトルの丘も一望でき、しばらく観光の疲れをいやすことができるのでおすすめです。凱旋門から放射状に延びる12本の大通りを眺めるのも楽しいですね。パリで一番幅の広いフォッシュ通りの先にはブローニュの森が見え、シャンゼリゼ通りの先にはルーヴル美術館も見えます。凱旋門を訪れた際には是非凱旋門からの眺めを楽しんでみてください。凱旋門は横側から見たほうがその巨大さが実感できます。シャンゼリゼ通りだけでなく、いろいろな通りから見てみると新しい発見がありそうですね。
パリ観光基本情報
凱旋門 / Arc de Triomphe
パリの観光地
オープン:着工1806年、完成1836年
住所:
最寄メトロ:Charles de Gaulle-Etoile(シャルル・ド・ゴール・エトワール)
エリア:
カテゴリ:パリの観光スポット
関連:その他のおすすめパリ観光

関連するパリ観光

さらにパリを見る

パリ観光サイト「パリラマ」に関しまして
パリラマはパリを紹介する観光情報サイトです。パリの人気観光地からあまり知られていない穴場まで、パリのあらゆる場所の魅力を提供することを目的としています。情報は変更される場合があります。最新情報はそれぞれの公式サイト等でご確認ください。
ページTOP
パリ観光地一覧
サイトHOME