国立公文書館(スービーズ館)
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ロココ様式を代表する優美で豪奢な館
マレ地区にあるスービーズ館はルイ14世の時代、1705-09年にかけて建築家ピエール・アレクシス・ドラメールによって建てられた豪華なロココ様式の館です。ロココ(Rococo)とは、バロック様式のあとにやってきた優美で繊細な芸術様式のこと。「洞窟の岩組」を意味するロカイユ(Rocaille)が名前の由来で、ルイ15世の宮廷文化から始まった彩色豊かで贅沢なデザインです。当時のロココ文化の最盛期を伝える内部装飾はジェルマン・ボフランが設計しました。その後16世紀にスービーズ侯爵が買い取り、改装。18世紀には多くの文化人が集まり、サロンや演奏会が開かれました。フランス革命時に政府に没収され、現在は国立公文書館(Archives nationales)になっています。ジャンヌ・ダルクやマリー・アントワネットの手紙も公開
公文書館となったスービース館では、フランスの歴史に関するありとあらゆる国家文書を集めています。7世紀からフランス革命前までの約9000万点の文書を所蔵し、そのコレクションの一部を一般公開。蔵書の中にはジャンヌ・ダルクの手紙やルイ16世とマリー・アントワネットの遺書、ナポレオンが他国制服のために考案した飛行船の設計図などがあります。非公開のコレクション
国立公文書館の中には「王位の宝庫」と呼ばれる非公開のアーカイブがあります。そこにはフランスで最も貴重な書物が所蔵され、研究のために利用されています。その中にはルイ16世のために制作されたノルマンディー地方の旅行ガイドや「フランス人権宣言」などがあります。
中世パリの城壁と塔が残る
国立公文書館の南隣にはクレディ・ミュニシパル銀行があります。古文書館の入り口付近から銀行の中庭を眺めると、隣の建物との間からいかにも古い造りといった塔が見えます。これはパリで初めて造られた城壁の一部です(フィリップ・オーギュストの城壁)。塔の上部は19世紀に修復されていますが、それ以外の部分は中世のままの姿を留めています。ここは中世のパリを感じられる貴重なスポットの一つです。- パリ観光基本情報
- 国立公文書館(スービーズ館) / Musée des Archives nationales (Hotel de Rohan-Soubise)
- パリの観光地
- オープン(完成):
- 住所:60 rue des Francs-Brougeois 75003 Paris
- 最寄メトロ:Saint-Paul(サン・ポール)
- エリア:マレ地区
- カテゴリ:パリの観光スポット
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国立公文書館へのアクセス(地図)
国立公文書館へのアクセス(地図)