パリの観光スポット
パリの通り:オデオン通り

オデオン座
Odeon Theatre de l'Europe

サラ・ベルナールも演じた新古典主義建築の劇場

オデオン座

パリの通り:オデオン座(オデオン通り)
オデオン座

カルチェラタンにあるパリを代表する国立劇場

サン・ジェルマン大通りから南に伸びるオデオン通りを歩いていくと、目の前に大きな建築物が現れます。パリを代表する劇場の一つであるオデオン座です。場所は学生街であるカルチェラタン。新古典主義建築の国立劇場で、元はフランスの貴族であるコンデ公の館でした。客席は馬蹄型で5階層になっています。1782年の設立当初はフランス座という名前でしたが、歴史の波にもまれながら改名され、現在の名前になりました。元々はコメディ・フランセーズ劇団管轄のフランス劇を演じる劇場でしたが、最近では前衛劇や外国の作品も多く演じられています。人気のパリ観光地であるリュクサンブール公園もすぐ近く。ジャック・リヴェット監督の映画『彼女たちの舞台』にも登場しました。

オデオン座の歴史

オデオン座は1782年、フランス劇で有名なコメディ・フランセーズ劇団の劇場としてオープンしました。開場初日にはルイ16世の王妃だったマリー・アントワネットも臨席したそうです。オデオン座は現代までに歴史の大きな波にもまれてきました。当初の劇場名はフランス座(Theatre Francais)でしたが、フランス革命の直前には国民劇場(Theatre de la nation)と改名され、その後も平等劇場 マラー支部(Theatre de l'Egalite section Marat)と名前を変え、1796年に初めてオデオン座になりました。1799年には火災に見舞われ、その後ナポレオン1世によって復旧。名前は皇后劇場(Theatre de l'Imperatrice)に変わりました。ナポレオン3世の時代には、コメディ・フランセーズから抜け出た女優サラ・ベルナールが1872年まで公演を行ったこともあります。

その後も火災や革命、戦争などを経て、そのたびに名前が変わりました。劇場の役割もその時々によって革命派の拠点になったり、戦争時には負傷者の収容所になったり、ドイツ軍の駐在所になったりしました。戦後はコメディ・フランセーズ劇団の第2劇場となり、右岸にあるパレ・ロワイヤルの第1劇場はリシュリュー館(Salle Richelieu)、左岸にあるオデオン座はリュクサンブール館(Salle Luxembourg)と呼ばれました。ド・ゴール大統領の時代には文化省アンドレ・マルローがオデオン座をコメディ・フランセーズから引き離し、フランス劇場(Theatre de France)と改名してジャン=ルイ・バローとマドレーヌ・ルノーとのルノー=バロー劇団(la troupe Renaud-Barrault)の公演を行いました。ジャン=ルイ・バローはフランス映画『天井桟敷の人々』の俳優(バチスト役)として有名です。

1968年の五月革命の際には学生によって占拠され、その後1971年にはジョルジュ・ポンピドゥー大統領の元で再びコメディ・フランセーズの管轄に戻り、現在の名前である国立オデオン劇場(Theatre national de l'Odeon)に改名されました。ミッテラン大統領の時代には、フランスが欧州連合(EU)に組み込まれる機運の中でヨーロッパ劇場の構想を考案し、従来のフランス劇だけでなく海外の公演も催すようになりました。1990年にはコメディ・フランセーズ劇団から完全に離れ、ヨーロッパ劇場(Theatre de l'Europe)として運営されています。その後は前衛的な劇や外国の作品もたくさん演じられるようになりました。2006年には大幅に改装され、パリの北部にはアトリエ・ベルティエという別館もできました。
パリ観光地:リュクサンブール宮殿
リュクサンブール宮殿(リュクサンブール公園)

リュクサンブール公園やサン・ジェルマン・デ・プレにも近い

オデオン座の近くにはリュクサンブール公園があり、高級ブティックの並ぶサン・ジェルマン大通りまでもすぐです。通りの端にあるオデオン広場には、編集者カフェという名前の少々スノッブなカフェがあります。
パリの通り:オデオン通り
シェイクスピア&カンパニー書店のあった場所。現在はブティックになっている(オデオン通り)

オデオン通りには『ユリシーズ』を出版した書店があった

オデオン座の前にはオデオン通りが北に向かって走り、そこは短いながらも文学にとって重要な歴史的スポットがあります。オデオン通り12番地にはかつてシェイクスピア&カンパニー書店(Shakespeare and Company)があり、長い間パリに住むアメリカ人の文学的シンボルとなっていました。アメリカ人女性シルヴィア・ビーチによって1919年にオープンしたこの英語専門の書店は、当初は無名の小さな書店でした。しかしアイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの問題作『ユリシーズ』を出版(1922)したことでも有名になり、英語を読みたいアメリカ人たちにとって心の拠り所であり続けました。
パリ観光基本情報
オデオン座 / Odeon Theatre de l'Europe
パリの観光地
オープン(完成):1782年
住所:Place de l'Odeon, 75006 Paris, フランス
最寄メトロ:オデオン(Odeon)
エリア:カルチェラタン
カテゴリ:パリの観光スポット
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オデオン座へのアクセス(地図)
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