シャントル通り
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ノートル・ダム寺院の裏路地を散策!中世パリの面影を残す細い通り
パリ屈指の観光地ノートル・ダム寺院のあるシテ島。その寺院のファサード左側部分に閑静なエリアがあります。ここはかつて大司教座(大聖堂参事会員)の領地だったところで、周囲から柵で囲まれた静かな地区でした。その領地の中にひっそりと佇んでいたシャントル通りは、中世パリの面影を残す数少ない通りです。オスマンのパリ改造の際に、かろうじて破壊を免れた貴重な場所。中世の時代、パリはこのような狭く細い路地が密集し、衛生状態はひどく悪かったそうです。この通りからノートル・ダムの尖塔を見ることができます(写真)。その眺めは、19世紀の版画家シャルル・メリヨン(1821-1868)が描いた腐食銅版画『シャントル通り』とまったく同じ風景。19世紀へタイムスリップできる数少ない場所の一つです。ラシーヌ、バルザックやユージェーヌ・シューを魅了した地区
またこの辺りは作家を惹きつけた魅力あふれるエリアでもあります。シャントル通り7番地にはフランス古典主義の悲劇作家ジャン・バティスト・ラシーヌが幼少期に住み、シャントル通りと南でぶつかるChanoinesse通りにはバルザックが女性と住み、北でぶつかるユルサン通り(rue des Ursins)はユージェーヌ・シューの『さまよえるユダヤ人』にとって切っても切り離せない場所となっています。シャントル通りへの行き方
ノートルダム大聖堂の左側を走るノートルダム回廊通り(rue du Cloitre Notre Dame)を歩き、Chanoinesse通りを左に曲がります。最初に現れる小さな路地がシャントル通りです。セーヌ河岸(北側)からは、かつてのパリ城塞のお堀であり元サン・ランドリー港だったユルサン通り(rue des Ursins)から入ります。突き当りを右に曲がった狭い路地がシャントル通りです。そこからノートルダム大聖堂の尖塔が見えます。ボードレールやシャルル・メリヨンが生きた時代のパリを探しにこの通りを歩いてみてはいかがでしょうか。
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パリラマはパリを紹介する観光情報サイトです。パリの人気観光地からあまり知られていない穴場まで、パリのあらゆる場所の魅力を提供することを目的としています。情報は変更される場合があります。最新情報はそれぞれの公式サイト等でご確認ください。
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