エジナール通り

井戸が残るマレ地区の小路

マレ地区にあるサン・ポール通りを歩いていると、不意に脇道がありました。エジナール通り（Rue Eginhard）という名前の地図にも載らないような細い小路です。奥に歩いて行くと行き止まりの先には古い井戸が。ここはパリでも珍しい井戸が残る通りです。1367年からはサン・ポール通りと呼ばれ、1864年まではサン・アナスタス通りと区別するために新サン・アナスタス通りと呼ばれていました。1864年に今のエジナール通りになりました。通りの名前は9世紀の歴史家エジナール（アインハルト）にちなんでいます。彼はフランク王国の国王シャルルマーニュ（カール大帝）に仕え、シャルルマーニュの自伝「カール大帝伝」を著しました。またエジナール通りの終点はシャルルマーニュ通りにつながっているのも面白いですね。