パリの通り
パリの通り:メニルモンタン通り

メニルモンタン通り

下町を駆け抜ける長い坂道   

メニルモンタン通り

坂の上からパリを一望!

まだ完成していない変化し続けるメニルモンタンは、移民が多く活気あふれる下町。今もっとも新しい地区でもあります。この地区の特徴はパリでは珍しい起伏のある長い坂道。メニルモンタン駅から丘の上まで長々と続くメニルモンタン通りはメインストリートで、通りの上からパリ中心部の景色(ポンピドゥーセンター方面)が一望できます。長さは1230メートルある長い通りで、もっとも高い場所は標高112メートルになっています。この丘にはかつてブドウ畑が広がっていました。

通りの名前は村に由来

通りの名前になっているメニルモンタンとはかつてこの辺りにあった村の名前でした。19世紀前半まで、ここメニルモンタンはパリではなく「パリ近郊の独立した村」(ベルヴィル自治体の一部)だった時代がありました。元々「悪所、悪天候な集落」(Mesnil Mautemps)の意味で、16世紀になって"Mautemps"が「上にあがる」という意味の"Montant"に転化しました。10世紀頃から大小の修道院がこの村の土地を所有し、その後労働者やブドウ栽培者が住み始めました。そのためメニルモンタンの丘にはかつてブドウ畑が広がっていて、その名残である曲がりくねった魅力ある坂道が今も残っています。パリ市編入までは物品入市税の境界だったためにガンゲット(酒場、ダンスホールなどの遊興場)などが増え、怪しげな刺激を求めて多くのお忍びの紳士やヤクザな男たちが集まる文字通りの「悪所」でもありました。1864年にパリ市に加わってからも、労働者地区であることに変わりはなく、フランスの映画俳優モーリス・シュヴァリエはこの地区を親しみを込めて「メニルムッシュ」(Menilmuche)と歌い、この地区は庶民的で気さくな下町として親しまれたそうです。

パリで最高の眺望の一つベルヴィル公園へも歩いてすぐ

メニルモンタン通りから北へ向かうと、緑の美しいベルヴィル公園があります。ベルヴィル公園は丘を上ったところにある丘陵地帯の公園です(1992年開園)。園内に入り階段を上がると不意に視界が開けます。一番上は、標高200メートルの高台!パリで一番高い公園です。エッフェル塔やノートルダム大聖堂、アンヴァリッドなど、パリのパノラマを静かに観ることができます。ここからのパリの眺めが美しいことから、「美しい街」という意味のBellevilleがこの地区の名前になったと言われています。公園は中心部の公園のように混み合うことはなくとても静か(ただ人気のない場所は治安が悪い可能性もありますので、旅行の際にはご注意ください)。公園のすぐ後ろにはフランス映画『赤い風船』で使われたパリで一番長めのよいであろうアパルトマンが残っています。モンマルトルの丘に比べて、あまりに人の少ない「ベルヴィルの丘」は、パリの隠れた人気スポットなのです。

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