アンドレ・シトロエン公園
気球に乗れる!パリ15区にある近代的な公園
観光ではほとんど忘れらているパリ15区。そこにパリでは珍しいとても近代的な公園があります。緑にあふれてフランス式庭園に見られるある種の退屈さとは無縁の散策者を楽しませてくれる公園。様々なテーマが混在していて、世界のいくつもの公園を訪れたようなお得意な気分にもなれます。気分によってエリアを変えて楽しめる、建築家もうならせる美しい空間です。ランドマークは公園中央にある大きな気球。10ユーロで乗ることができ、パリの美しい空を体験することができます。エッフェル塔では体験できないもう一つのパリ・パノラマがそこにはあります。
元々は自動車工場の跡地だった
名前から分かる通り、この公園は元々自動車メーカーアンドレ・シトロエンの工場でした。アンドレ・シトロエンは、オランダ系フランス人アンドレ=ギュスターヴ・シトロエンが設立した自動車会社です。ちなみにエッフェル塔には1925年から1936年までの11年間、CITROEN(シトロエン)というこの自動車会社の広告宣伝の文字が光っていました。1972年にはパリ市によって工場跡地が買収され、公園が計画されました。国際コンペは全世界から約60社の応募があり、その中から2つの案が選出されました。対照的だった両案がどちらも優れていたため、パリ市は2つの案を同時に採用し、公園の2つのプランで半分ずつ実現させることにしました。このような大胆なアイディアはいかにもフランスらしいですね。
「幾何学模様」と「そのままの自然」が合わさった不思議な空間
採用された2つのプランはどちらも対照的なものでした。1つは直線や石を基調とした「幾何学模様」タイプ。もう1つは植物が生えるままに育成された「そのままの自然」タイプ。その相反する2つのタイプのプランが、アンドレ・シトロエン公園の中に見事に共生しています。緑の茂る野性的な公園内を自由に散策したあとに現れるのは、まるで箱庭のように様々なテーマによって区切られた幾何学的な公園。パリの他の公園には見られないこの自由さ・多様さは、まるで公園の国際EXPOに来ているかのようです。そして緑あふれる公園の向こうには近代的な銀色の建物が建ち、緑の自然と近代的な無機質が見事に調和しています。いつもたくさんの子供たちで溢れ、特に人気なのはやはり気球のエリアです。また世界中から空間設計の参考に著名な建築家も訪れるそうです。
パリ観光基本情報
- アンドレ・シトロエン公園 / Parc Andre Citroen
- パリの観光地
- オープン(完成):
- 住所:
- 最寄メトロ:Mirabeau(ミラボー)、Javel(ジャヴェル/RER-C線)、Javel-Andre Citroen(ジャヴェル・アンドレ・シトロエン)
- エリア:
- カテゴリ:パリの観光スポット
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