サン・ドニ門
最終更新日:
パリで一番古い門
観光ルートではないパリ10区。初めてのパリではなかなか見る機会がない移民の多い地区です。この地区のメインストリートであるサン・ドニ通りにあるのがサン・ドニ門。雑踏の中に不意に現れる巨大な門の異様さに驚きます。ここがパリの風景に思えないのは、パリに門自体が少ないからかもしれません。凱旋門を含めて、パリにある記念碑の門は全部で4つのみ。その一つであるサン・ドニ門は、パリ一古い門で、一度は観たいパリ観光の一つです。ただしこの辺りは治安も悪いので注意が必要です。しかしかつては郊外のサン・ドニ大聖堂から王のパレードが行われたサン・ドニ通り。数世紀前まではパリで最も栄光のある場所だったのです。ルイ14世の戦勝を祝って建てられた
サン・ドニ門はルイ14世のライン河での戦勝を祝って1672年に造られました。設計者は初代建築アカデミー学長ブロンデル(Francois Blondel)で、彼の作品で唯一現存しているものになります。門にはルイ14世の戦いの様子が描かれ、門の上には大きな金文字でLUDOVICO MAGNO(偉大なるルイへ)という碑文が彫られています。門のモデルはローマにあるティトゥス凱旋門(Arch of Titus)です。かつてのパリ城壁の跡地に建てられた
サン・ドニ門がある場所には、かつて賢明王として知られるシャルル5世(Charles V)時代の城壁がありました。14世紀にはここがパリの境界で、堅固な城壁がパリを囲んでいたのです。パリはそれ以前にも城壁がありました。12世紀にはフィリップ・オーギュストの城壁が造られましたが、シャルル5世の城壁はそれよりさらに大きな範囲がパリ市内として高い壁に囲まれました。このときにフランス革命で有名になるバスティーユが築かれました(フランス国王シャルル5世の緊急避難場所としての役目もあったそうです)。サン・ドニ門周辺の観光
メトロのストラスブール・サン・ドニ駅を降りるとすぐに、この門が目の前に現れます。この辺りは移民の多いエリアで、人が多くたくさんの安い店が立ち並んでいます。アラブ・カリブ・インド・アフリカなどの文化が混ざり合い、パリの中の異国情緒を味わうにはもってこいのエリアです。サン・ドニ門の前にはグラン・ブールヴァール(大通り)が通り、西はオペラ座を通過してマドレーヌ寺院まで続いています。サン・ドニ門から歩いて5分ほどのところにはもう一つのパリの門であるサン・マルタン門(1874〜)があります。- パリ観光基本情報
- サン・ドニ門 / Porte Saint-Denis
- パリの観光地
- オープン:1672年
- 住所:Boulevard St Denis, 75010 Paris
- 最寄メトロ:Strasbourg Saint-Denis(ストラスブール・サン・ドニ)
- エリア:ストラスブール・サン・ドニ
- カテゴリ:パリの観光スポット
- 関連:その他のおすすめパリ観光
サン・ドニ門へのアクセス(地図)
サン・ドニ門へのアクセス(地図)