パリの観光スポット
パリ観光地:パサージュ・デュ・ポンソー

パサージュ・デュ・ポンソー
Passage du Ponceau

「ひなげし」という名前の閑散としたパサージュ   
パリ観光地:パサージュ・デュ・ポンソー
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パサージュ・デュ・ポンソー

最終更新日:

見所の少ない殺伐としたパサージュ

19世紀のパサージュというとレトロで静かな美しさを連想する人が多いかもしれません。しかし中にはそのような連想とは無縁のパサージュも存在します。パサージュ・デュ・ポンソーは1826年にできたパリのパサージュ。ポンソーとはフランス語でひなげしの意味です。パサージュの中では古い部類ですが、その内部は美しさとは無縁で、殺伐とした雰囲気が漂っています。アパレルの卸売業者の倉庫やファーストフード店が入り、時が止まった世界をゆっくり散策する気分にはなれません。それでもここで案内するのは、このパサージュが190年近くも残っているから。何も生み出さない空間がそのまま存在できる街はパリ以外になかなかないでしょう。そこにパリという街が生み出す不思議な歴史の深みを感じるのです。

日の目を見ずに190年が経った

パサージュ・デュ・ポンソーが完成した1826年はパリでパサージュブームが起きた時代でした。パサージュでの商業的な成功を見込まれ、18世紀末にできたパサージュ・デュ・ケールの続きとして作られました。しかし商業的にはまったく成功せず、日の目を見ないまま時だけが過ぎました。1835年にはパサージュ内に石炭屋とワイン商店があるだけだったそうです。 1854年にセバストポール大通りが開通した際にはパサージュの一部が削られ、現在の入り口のレリーフが設置されました。今では繊維業者の卸売りの店と業者向けの料理屋があるだけ。補修工事もほとんどされておらず、がらんとした寂しい空間だけが散策者の来訪を無表情で待っているかのようです。
パリ観光基本情報
パサージュ・デュ・ポンソー / Passage du Ponceau
パリの観光地
オープン:1826年
住所:212 rue Saint-Denisと119 boulevard de Sebastopolの間
最寄メトロ:Reaumur Sebastopol(レオミュ・セバストポル)
エリア:
カテゴリ:パリの観光スポット
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パサージュ・デュ・ポンソーへのアクセス(地図)
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