バール通りはパリ4区にある緩やかな坂の小道。1250年から存在するとても古い通りです。カペー朝の王たちが城壁を造った場所に当たり、中世の雰囲気が今でも残っています。名前の「Barres(バール)」はフランス語で「柵」を意味し、パリを守る防御用の柵がこの辺りにあったことを証明しています。中世に堅牢な城壁が作られる以前、パリの境界は盛り土としただけでの簡単な柵のようなものでした。サン・ルイ島近くのセーヌ方面から石畳を上がっていくと、左手に教会の建物が見え、まるで絵葉書の中に入ったような美しい風景に出会えます。バール通り(Rue des Barres)はパリ最古のファサードで知られるサン・ジェルヴェ・サン=プロテ教会の裏道に当たり、人通りも少なくとても静か。たまに教会に通う修道士の姿も見かけます。
木組みの古い家や修道院のお菓子屋もある
通りの途中にある木組みの古い家(木骨造)は、現在ユースホステルとして利用されています。バール通り10番地には、修道院が運営しているBIO(有機栽培)食品のお店"Produits des Monasteres"があり、ガレットや蜂蜜、ジャムなどが売っています。お土産探しに寄ってみるのもいいですね。マレ地区散策の合間に訪れてみてはいかがでしょうか。
パリ観光基本情報
バール通り / rue des Barres
パリの通り
オープン(完成):1250年
住所:rue des Barres 75004 Paris, フランス
最寄メトロ:サン=ポール(Saint-Paul)、オテル・ドゥ・ヴィル(Hotel de Ville)