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パリ観光地:ルーヴル美術館

ルーヴル美術館
Musee du Louvre

フランス王室の伝統を引き継いだ世界で最も有名な美術館   
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ルーヴル美術館

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ルーヴル美術館

ルーヴル美術館とは
世界的に有名なフランスの美術館。首都パリの中心部にあります。元々はフランス国王の宮殿であり、世界で最も古い美術館の一つ。1793年に公開されて以来、コレクションは増え続け、現在の収蔵品の数は38万点以上。そのうち約3万5千点が展示されています。

ルーヴルの特徴:世界遺産にも登録された世界で最も古い美術館の一つ

フランスの芸術について関心のない人でも、ルーヴルという言葉を聞いたことがあるはずです。ルーヴル美術館はフランス・パリにある世界的に有名な美術館。世界で最も有名な絵画とも言われる『モナ・リザ』が収蔵されていることでも知られています。元々はフランス国王の宮殿であり、世界で最も古い美術館の一つです。パリのセーヌ河岸の一部として世界遺産に包括登録されている観光名所にもなっています。過去500年の間にフランス政府によって絵画や彫刻など38万点以上が集められ、そのうち約3万5000点が見学者向けに展示されています。古代から1848年までの西洋芸術の名作がそろい(1848年以降の美術はオルセー美術館に所蔵)、有名な作品にはダ・ヴィンチの『モナ・リザ』、『ハムラビ法典』、『ミロのヴィーナス』、アングルの『トルコの浴場』、他にミケランジェロやラファエロ、ボッティチェリなどの作品があります。また西洋美術だけでなく、古代オリエントや古代エジプトなど世界中の美術工芸品が展示されているのも特徴です。ルーヴル美術館の建物はルーヴル宮殿の一部で、元々はセーヌ沿いの立つ中世の要塞でした。その後フランス国王の宮殿へと変化し、1793年に美術館となりました。1989年には建築家イオ・ミン・ペイの設計によるガラスのピラミッドが美術館の入り口として作られ、過去最高の入場者数を記録しました。

ルーヴル美術館の最寄り駅は?
ルーヴル美術館へのアクセスに最も便利な駅はメトロ1番線のパレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅(Palais Royal - Musee du Louvre)。メトロの出口からカルーゼル・ドュ・ルーヴルという地下街を通って美術館入り口に直結しているので便利です。しかも有名なガラスのピラミッドの地上入り口から入るよりも空いています。この駅の隣にはルーヴル=リヴォリ(Louvre - Rivoli)という駅がありますが、こちらから下りると美術館の入り口までリヴォリ通りを少し歩きます。

ルーヴルの歴史:最初は要塞だった

ルーヴル(Louvre)の語源は定かではありませんが、ラテン語で「狼狩り」を意味する"lupara"から来ているとされています。最初ルーヴルは、フィリップ2世(フィリップ・オーギュスト)によって1200年に建築された要塞でした(フィリップ・オーギュストの城壁を参照)。今も当時の要塞の一部が美術館の地下に残っています。中世のパリは堅固な城壁がめぐらされた都市でした。城壁の西端に外敵から身を守るために作られた堅牢な要塞がルーヴルで、当時は小塔が設置されていました。ルーヴルの小塔(La Tournelle du Louvre)は当時のセーヌ河岸にあり、夜には対岸のネールの塔との間に重い鉄の鎖を下ろして外敵の侵入を防いでいました。当時パリジャンたちを恐怖に陥れたノルマン人や海賊は川から侵入することが多かったようです。

ルーヴルの歴史:宮殿に改装

要塞ルーヴルはシャルル5世の時代に美しい城館に変わります。このときの城館の絵が「ベリー公のいとも麗しき時祷書」に残されています。パリとは思えないような流麗なお城です。その後ルーヴルは、レオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招いたフランソワ1世によって宮殿へと改築されました。中世の象徴だった主塔が撤去され、ルネサンス風の城館に変わっていきます。フランソワ1世は宮殿内に美術品のコレクションを置き、これが最も古いルーヴルの収蔵品となりました。しかし工事を始めて一年後の1547年にフランソワ1世が死去。宮殿計画は途中で頓挫し、半分は中世の城が残されました。

ルーヴルの歴史:ルーヴル宮殿の完成と荒廃

ルーヴルの工事はその後、次の国王アンリ2世、シャルル9世へと引き継がれ、アンリ3世の時代に完成しました。完成後もルーヴル宮殿はルイ13世、ルイ14世によって拡張工事が行われましたが、結局その時代に工事が完了することはありませんでした。この頃にはルーヴル宮殿の荒廃が進みます。ルーヴルが王宮として機能していたのはルイ15世が一時的に隣のチュイルリー宮殿から移り住んだのが最後で、王が去った後の宮殿には家のない人々が住み着いたり芸術家たちの共同生活の場所になったりしました。

ルーヴルの歴史:美術館へ

ルーヴル宮殿に美術館を設置するという構想が生まれたのはルイ16世の時代で、それまでに王室のコレクションは数千点が所蔵されていました。そしてフランス革命後の1793年、ようやくルーヴル美術館が誕生しました。宮殿内のグランドギャラリーで美術品の一般公開が行われたのです。その後ナポレオンの時代には戦争による戦利品がコレクションに加わり(後にその多くが返還)、続くルイ18世やルイ=フィリップによってコレクションはさらに拡充されました。公開から200年以上を経た現在も収蔵品は増え続け、現在のコレクション数は38万点以上。2012年にはランスに別館がオープンしました。

『モナ・リザ』は何故フランスにある?

ルーヴル美術館といえばやはり『モナ・リザ』ですが、イタリアの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの名画が何故ルーヴルの代表的な所蔵品となっているのでしょうか。それはルーヴルを宮殿へと変えたフランソワ1世とダ・ヴィンチとの出会いがあったためでした。モナ・リザは1503年ごろに制作されたダ・ヴィンチの代表作。ミラノでダ・ヴィンチと出会ったフランソワ1世は、彼をフランスへ連れて帰ります。ダ・ヴィンチはそのとき、『モナ・リザ』を持ってフランスに渡ったのです。フランソワ1世の庇護のもと晩年までフランスロワール地方のアンボワーズ城(クルー館)で過ごしたため、彼の死後「モナ・リザ」などの作品がフランスに残されました。『モナ・リザ』は1510年頃にフランソワ1世によって4000エキュで買い取られ、フランス国家の美術品となりました。当初はフォンテーヌブロー城にありましたが、フランソワ1世の死後にルーヴル宮殿に運ばれました。その後ルイ14世によってヴェルサイユ宮殿に運ばれたり、ナポレオンによってチュイルリー宮殿に飾られたりしましたが、1804年にはルーヴルに戻されました。

『モナ・リザ』を有名にしたルーヴル最大の事件

ルーヴル美術館の顔とも言えるイタリアの名画モナ・リザ。しかし何故ここまで有名なのでしょう。モナ・リザを世界的に有名にしたのは、1911年に起きた盗難事件でした。イタリア人のガラス職人ヴィンチェンツィオ・ペルッジャによってルーヴル美術館から盗まれました。最初は複製のための写真撮影で移動されているのだと警備員が思いこみ、盗難だとは気付かなかったそうです。その後盗まれたことが発覚し、館内は大騒ぎになりました。ペルッジャはイタリア愛国者で、モナ・リザはイタリアに返還されるべきと考えていました(贋作の価値を上げることが目的だったとも言われています)。彼はパリの小さなアパルトマンに絵を隠し、その後イタリアに運びましたが、フィレンツェのウフィッツィ美術館に売却しようとして逮捕されます。その後モナ・リザはフランスに戻されました。今もモナ・リザはルーヴルの代名詞として、多くの謎を見る人に投げかけています。

もう一つのルーヴル、「ルーヴル・ランス」が誕生

2012年末に新しいルーヴル美術館が誕生しました。北フランスのランスにできたルーヴル・ランスです。日本人建築ユニットSANAAとアメリカの設計事務所の共同設計による新しい美術館で、パリに集中するルーヴル美術館の観光客を緩和させる目的で作られました。ランス(Lens)はシャンパーニュ地方の観光地ランス(Reims)のほうではなく、ベルギー国境に近い小さな町です。かつて炭鉱町として栄えていました。そのランスの町に62万平方メートルという広大な土地が残されており、そこが第2のルーヴル建設地となりました。この建設にはランスの町の再活性化という目的もあります。ルーヴル・ランスの設計を担当したSANNAは、金沢21世紀美術館を設計し、またパリのサマリテーヌデパートのリニューアルを手掛けている才能ある建築ユニット。彼らが設計したルーヴル・ランスはガラスとアルミニウムを使い白を基調とした現代的で斬新なデザインになっています。ルーヴル・ランスは所蔵コレクションを持たない新しい美術館で、ルーヴルの美術品が5年間を一区切りに展示されます。また全ての作品が広い空間にひとまとめに展示されるのも特徴で、同時代に別の地域で生まれた美術作品を比べることができます。

所蔵品48万2000点以上をオンラインで無料公開

2021年3月、新型コロナウイルスの影響で長期間休業しているルーヴル美術館は同館のコレクションをオンラインで無料公開しました。所蔵品はルーヴル美術館が運営するオンライン・コレクション・データベース(外部サイト)で見ることができます。閲覧できる作品はルーヴル美術館の所蔵品だけでなく、ウジェーヌ=ドラクロワ国立美術館の所蔵品、チュイルリー庭園やカルーセル庭園の彫刻、そして第2次世界大戦後に回収されて本来の所有者に返還されるまでルーヴル美術館に一時的に預けられている「国立美術館の回収」プロジェクトの作品など、約48万2000点以上の作品があります。

ルーヴル美術館初の女性館長

2021年9月よりルーヴル美術館の館長にロランス・デカール氏が就任しました。ルーヴル美術館初の女性館長で、現在はオルセー美術館の館長を務めています。バシュロ文化相はデカール氏について「彼女の才能と活力は、ルーブル美術館の普遍的な使命を再確認する上で非常に貴重だ」とネット上に伝えています。
パリ観光基本情報
ルーヴル美術館 / Musee du Louvre
パリの観光地
設立年:1793年
住所:99 rue de Rivoli 75001 Paris
予約:チケット購入ページ(公式)
開館時間:9:00-18:00(金は21:45まで)※最新情報
定休日:毎週火曜日
参考サイト:公式サイトコレクションデータベース
最寄メトロ:Palais Royale-Musee du Louvre(パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル)
エリア:ルーヴル美術館周辺
カテゴリ:パリの観光スポット
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