ロワイヤル橋
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ルーヴル美術館の前に架かる頑丈な石橋
「王家の橋」という名前のついたセーヌ川に架かる石橋。右岸にあるパヴィリオン・デュ・フロール(Pavillon de Flore、ルーヴル美術館の一部)と左岸を走るバック通り(rue du Bac)・ボヌ通り(rue de Beaune)をつないでいます。近くにはオルセー美術館やルーヴル美術館、チュイルリー公園などの主要観光地があります。ポンヌフ、マリー橋に次いでパリで3番目に古い橋で、1939年にパリの歴史的建造物に指定されています。橋の前にあるパヴィリオン・デュ・フロールは、かつてはチュイルリー宮殿の一部だった建物で、20世紀初頭に「ロワイヤル橋とパヴィリオン・デュ・フロール」というタイトルでカミーユ・ピサロが油絵に描いています。橋のたもとは穴場の散策スポット!
橋の左岸側にセーヌ川に降りられる階段があります。車の行き交う通りから降りるとそこは別世界!壮大な石橋とセーヌの静かな流れを間近に見ることができ、忙しない観光地の中心地でありながらゆったりとした時間の流れを感じることができます。川沿いの石畳を散策することもでき、穴場の散策スポットになっています。かつては木の橋が架けられていた
ロワイヤル橋ができる前、この辺りは渡し舟でセーヌ河を行き来していました。左岸にあるバック通り(「渡し舟通り」という意味)の名前の由来はここからきています。その後木製の橋が架けられましたが、火災などの自然災害によって2度も崩壊してしまいます。木製橋だった時代はまだロワイヤル橋という名前ではなく、サンタンヌ橋(pont Sainte-Anne)または赤い橋(Pont Rouge)と呼ばれていました。ルイ14世が威信をかけて造ったロワイヤル橋
当時橋の前にはルーヴル宮殿とチュイルリー宮殿があり、王宮の前に架かる重要な橋ということでルイ14世は威信をかけて橋を再建することを決めます。当時有名だった建築家マンサールらに設計を依頼し、1689年に重厚な石橋が完成しました。5つの半円アーチからなる頑丈な橋で、両岸の橋脚にはセーヌ川が増水したときの水位が記されています。フランス革命期にはナシオナル橋と改名され、1814年まではチュイルリー橋とも呼ばれていました。1850年に一度修復されましたが、完成から300年以上が経った現在も橋は倒壊することはなく、建設当時と同じ姿でセーヌ川に架かっています。- パリ観光基本情報
- ロワイヤル橋 / pont Royal
- パリの観光地
- オープン(完成):1689年
- 住所:パリ1区
- 最寄メトロ:チュイルリー(Tuileries)
- エリア:ルーヴル美術館周辺
- カテゴリ:パリの観光スポット
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ロワイヤル橋へのアクセス(地図)
ロワイヤル橋へのアクセス(地図)