ドゥビリ橋
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![パリ観光地:ドゥビリ橋](/images/paris_spot/162/05.jpg)
ドゥビリ橋
隠れたエッフェル塔鑑賞スポット
パリ7区にあるケ・ブランリ美術館の前を通ると、鉄骨のアーチで組まれた存在感のある橋が見えてきます。ここはドゥビリ橋というセーヌ川に架かる歩行者専用の橋。セーヌ河右岸のニューヨーク大通り(パリ16区)とケ・ブランリ河岸(パリ7区)を結んでいます。あまり観光地としては知られていませんが、エッフェル塔の隠れた絶景スポットとして人気の高い穴場です。観光客で混んでいないので、橋の上からのパリの景色をゆっくり楽しむことができます。夕暮れ時にこの橋から眺めるエッフェル塔は格別です。![パリ観光地:ドゥビリ橋](/images/paris_spot/162/03.jpg)
ドゥビリ橋
歴史(1):パリ万博のために造られた仮設橋だった
1898年10月、パリ万博の運営委員であったアルフレッド・ピカール(Alfred Picard)が訪問者の往来を可能にするために一時的な歩行者専用の橋の建設を決めました。そして1900年、ドゥビリ橋は万博の際の一時的な利用のために架けられました。同じ年に建設された橋としてはアレクサンドル3世橋が有名です。![パリ観光地:ドゥビリ橋](/images/paris_spot/162/04.jpg)
ドゥビリ橋とエッフェル塔
歴史(2):橋の名前は陸軍の准将
当初、橋の名前は"passerelle de l'Exposition militaire"と呼ばれ、次に"passerelle de Magdebourg"そして"passerelle de Billy"と変わりました。そしてパリ市の所有物となるために1906年に場所が少しだけ移設された後、最終的にドゥビリ橋になりました。橋の名前は第一帝政期の陸軍准将でイエナの戦いで戦死したジャン・ルイ・ドゥビリ(1763-1806)から取られています。![パリ観光地:ドゥビリ橋](/images/paris_spot/162/06.jpg)
ドゥビリ橋の上で観光土産を売る人
歴史(3):解体の危機を逃れ、エッフェル塔と並ぶ重要な歴史的建造物に
ドゥビリ橋は鋼鉄製のアーチと石積みの橋脚から構成された橋で、橋脚には波を連想させる緑色のタイルが貼られています。幅8メートル、長さ125メートルあり、歩行者専用の橋となっています。柵には以前のポン・デ・ザール(芸術橋)のように観光客による南京錠がたくさんつけられています。仮の橋として造られたドゥビリ橋は常に解体の危機にありましたが、エッフェル塔と同時代の貴重な建築として1966年4月に歴史的建造物に指定されました。鉄が最先端の素材だった時代に作られた建造物として、エッフェル塔と一緒に眺めるとその時代の建設の息吹を感じることができるかもしれません。![パリ観光地:ドゥビリ橋](/images/paris_spot/162/02.jpg)
ドゥビリ橋につけられた南京錠
近くには有名美術館や観光名所がたくさんある
橋の右岸側には先鋭的なテーマのモダンアートの展示で有名なパレ・ド・トーキョーや20世紀の重要な絵画が展示されているパリ市立近代美術館があります。対岸である右岸側にはオセアニアやアフリカを中心とする世界中の部族の工芸品の展示で有名なケ・ブランリ美術館があります。ドゥビリ橋をセーヌ川に沿って下流に歩けば、パリで最も有名なモニュメントであるエッフェル塔に到着します。- パリ観光基本情報
- ドゥビリ橋 / Passerelle Debilly
- パリの観光地
- オープン(完成):1900年
- 住所:Passerelle Debilly, 75007 Paris, フランス
- 最寄メトロ:イエナ(Iena)
- エリア:エッフェル塔周辺
- カテゴリ:パリの観光スポット
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ドゥビリ橋へのアクセス(地図)
ドゥビリ橋へのアクセス(地図)