オペラ・バスティーユ
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旧バスティーユ駅の跡地に造られた「第2のオペラ座」
革命の象徴となったバスティーユ広場にひときわ目を引く近未来的な建築物があります。これは「オペラ・バスティーユ」と呼ばれる新オペラ座です。パリのオペラ座と言えば、オペラ地区にすでに有名なオペラ座(オペラ・ガルニエ)がありますが、こちらは2番目にできた比較的新しいオペラ座です。「民衆的なオペラ」を望んだフランソワ・ミッテラン大統領(当時)の提唱によって1982年に構想が生まれ、フランス革命200周年記念となった1989年に完成しました。この計画はミッテラン元大統領が指揮した「パリ大改造計画」の一環として進められました。建設地はかつてのバスティーユ駅の跡地。1859年に開業したバスティーユ駅はターミナル駅として郊外へと向かうバスティーユ線をつないでいましたが、後に地下鉄(RER)に変わり、廃止されました。現在、廃線となったバスティーユ線は緑豊かな高架遊歩道となっています。パリ大改造計画とは?
グラン・プロジェ(Grands Projets)と呼ばれるパリの都市再生プロジェクトのこと。フランス革命200年を記念し、当時のフランソワ・ミッテラン大統領の元で指揮された。9つのプロジェクトで構成され、その中にはルーヴル美術館の改造(1989)、アラブ・世界研究所(1987)、グラン・ダルシュ(1989)、オペラ・バスティーユ(1989)、新国立図書館(1995)などの建設が含まれていた。
ウルグアイの建築家による近未来的なデザイン
近未来的なデザインはカナダに住むウルグアイ人の建築家カルロス・オットによるもの。このオペラ座のデザインコンペは約1,700名の建築家が参加し、応募数756の中から彼のデザインが最優秀作として選ばれました。曲線による銀色で透明なファサードはアルミパネルとガラス、鋼鉄でできています。敷地面積は15万5千平米。地上7階・地下6階の高層構造になっており、2,700席の大ホールは均質な音響効果を出すために木目・ガラス・青い花崗岩が組み合わされ、優雅な雰囲気を作り出しています。他にも600席の円形劇場や280席のスタジオなどが入り、様残な舞台芸術が行われています。現在はオペラとコンサートを中心に上演され、旧オペラ座(オペラ・ガルニエ)のほうでは主にバレエが上演されています。- パリ観光基本情報
- オペラ・バスティーユ / Opéra Bastille
- パリの観光地
- オープン(完成):1989年
- 住所:Place de la Bastille, 75012 Paris
- 最寄メトロ:バスティーユ(Bastille)
- エリア:バスティーユ
- カテゴリ:パリの観光スポット
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オペラ・バスティーユへのアクセス(地図)
オペラ・バスティーユへのアクセス(地図)