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バスティーユ

フランス革命の発端になった、パリトレンドの最新エリア   
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フランス革命の発端になった、パリトレンドの最新エリア

バスティーユと聞いて多くの人が連想するのはフランス革命でしょう。バスティーユ"Bastille"とは「牢獄」の意味で、フランス革命の発端になったパリの牢獄のことを指しています。1789年に起きたフランス革命は、バスティーユ牢獄の襲撃から始まりました。武器の確保のために下町のパリ市民たちが侵入し、武器を略奪。その際に囚人も解放されましたが、そのときに収容されていたのはわずか7人だったそうです。その牢獄の跡地がバスティーユ広場として整備され、現在はパリの流行の発信地として多くのパリジャンが住むエリアになっています。かつてバスティーユは何年もの間移民たちの多い治安の悪いエリアでした。しかし新オペラ座(オペラ・バスティーユ)のオープンによって治安もよくなり、活気ある最新流行エリアの代名詞となりました。若者に人気のカフェやバーもあり、多くのアーティストも住んでいます。エスニックな雰囲気が残り、美味しいアフリカ料理があるのもここバスティーユ。また家具職人の住む下町フォブール・サン・タントワーヌにも近いこともあって気さくな雰囲気が漂い、気どらないパリの姿を見ることができます。

バスティーユの観光

バスティーユの観光は地下鉄バスティーユ駅から。バスティーユ広場(Place de la Bastille)を中心として、多くのカフェやバーがあります。哲学カフェとして有名なカフェ・デ・ファールもこの広場にあります。広場で有名なのは新しいオペラ座、オペラ・バスティーユ。元々ここには郊外に出発するバスティーユ駅(現存せず)があり、廃線となった高架線は今では気持ちのいい遊歩道になっています。広場の中央にある黄金の天使が乗った革命記念柱は、フランス7月革命(1830年)を記念して建てられました。西側にはマレ地区があり、ヴォージュ広場も徒歩圏内。東には家具街のフォブール・サン・タントワーヌが広がり、昔からの家具工房が残る小路がたくさんあります。北に続くリシャール・ルノワール通りの先にはサン・マルタン運河があり、散歩に気持ちのいいエリアです。火曜日と日曜日にはバスティーユ広場に併設された公園で大きな青空市が開かれ、果物やチーズ、パン、衣類などが売られています。バスティーユの南、セーヌ河に続く運河は散歩に最適で、バカンス・住居用の個人ヨットなども停泊しています。

バスティーユ牢獄の歴史

当初はパリを守る要塞で(バスティーユは要塞という意味)、シャルル5世治世下の1370年に建設されました。パリ西のルーヴルに対応して、東に造られた城でした。ルイ13世の宰相リシュリューによって初めて「囚人の収容所」となり、様々な国事犯(謀反を起こそうとした者)が収容されるようになります。その後ルイ14世の時代には王政を批判した学者なども収容され、徐々にパリ市民の間で悪評が立つようになりました。そして1789年、火薬庫として使われていた牢獄はパリ市民によって襲撃され解体されます(フランス革命の始まり)。現在バスティーユ牢獄の一部が近くの公園に残っています。バスティーユと同じ頃に同じ様式で建てられたヴァンセンヌ城は、今でも当時のままに保存され、陸軍博物館になっています。

バスティーユはどんな牢獄だった?
もともとはシャルル5世の時代に建てられた要塞でした。約30メートルの垂直な城壁と8つの塔を持ち、周囲は堀で囲まれていたそうです。その堅固な造りが牢獄に適していたのかもしれません。しかし牢獄内は想像と異なり、光も十分に入り食事も豊富で快適な環境だったようです。また囚人は自分の愛用の家具や専属の料理人を雇うことも可能でした。服装も自由で、好きなデザインをオーダーすることができました。意外にも過ごしやすい場所だったようです。

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