ヴェルサイユ宮殿のモデルになった壮大な城
パリからの短距離ドライブの目的地に壮大な城はいかがでしょうか。セーヌ=エ=マルヌ県にあるヴォー・ル・ヴィコント城(Chateau de Vaux-le-Vicomte)は17世紀に完成したバロック様式の城。フォンテーヌブローから北へ20?行ったところにあり、ルイ14世の大蔵卿(財務長官)だったニコラ・フーケ(Nicolas Fouquet)によって建てられました。建築家ル・ヴォー(Le Vau)、画家のル・ブラン(Le Brun)、造園家のル・ノートル(Le Notre)を招いて1656年から1661年にかけて建設・造営され、その壮麗さは当時のフランス国王ルイ14世を嫉妬させました。ルイ14世の怒りを買った城の所有者フーケはその後没落してしまいました(フーケは投獄され、1680年に獄中で亡くなりました)。その後、ルイ14世は同じ芸術家を雇って新たに自分のための城を建てました。それがフランスで最も有名なヴェルサイユ宮殿です。現在ヴォー・ル・ヴィコント城は個人の所有となっており、1875年にこの城を購入したアルフレッド・ソミエの子孫ドゥ・ヴォーグ家によって運営されています。
パリからレンタカーでのアクセス方法
N6号線経由でA5a号線(ムランMelun方面へ行き、ヴォワズノンVoisenon出口を出る)に入ります。フォンテーヌブローからアクセスする場合は、N6号線経由でN36号線に入ります。
夜のイルミネーションや庭園の噴水ショーが人気!
この城の歴史に興味を持った方は、ルイ14世がその美しさに感嘆・嫉妬したヴォー・ル・ヴィコント城を是非訪れてみましょう。パリから近いのですが、公共交通機関だと列車とバスを乗り継ぐ必要があり、レンタカーであれば美しい郊外の風景をドライブしながら自分のペースで自由に観光することが可能です。そのロマンティックな外観は女子旅にもおすすめで、ヴェルサイユ宮殿ほどの知名度はないので穴場の観光地となっています。
城内では美しい円天井や、地下のアンドレ・ル・ノートル展示室(Andre Le Notre Exhibition)などを見ることができます。また敷地内にはかつて旅行の最も豪華な交通手段だった馬車を展示する馬車博物館があります。美しいフランス庭園は17世紀のデザインをそのまま残しており、シーズンになると噴水ショー(jeux d'eau)を見ることができます。年間を通して様々なアクティビティを開催していて、訪れるたびに新鮮な驚きを体験できるのがヴォー・ル・ヴィコント城の魅力。人気は金と銀色の壮大な花火、17世紀の時代衣装を着て写真撮影ができるコスプレイベント、クリスマスイルミネーション、最近導入された完全没入型のプログラムなど。子供向けのイベントがたくさん開かれるので、フランスのファミリー旅行にも最適です。特に美しいのは夜のイルミネーションで、2000本のろうそくに照らされたお城を訪れれば、忘れられない一生の思い出ができるはず。また2019年にヴォー・ル・ヴィコント城は、視覚障害者の方向けに設計されたフランス初の3Dサラウンドサウンドビジットを導入しています。
ドライブで立ち寄りたい観光スポット
- ヴォー・ル・ヴィコント城
- ルイ14世の大蔵卿だったニコラ・フーケが建てたバロック様式の城
- 噴水ショー:3月下旬〜10月の第2・最終日曜日 / 15:00〜18:00
- 旅行装備博物館:3月下旬〜11月中旬
パリからヴォー・ル・ヴィコント城へのアクセス
- 距離と所要時間:約60km / 約50分
- 経由地:ムラン
- エリア:パリ近郊
パリからヴォー・ル・ヴィコント城へのドライブルート(地図)
パリからヴォー・ル・ヴィコント城へのドライブルート(地図)