パリの広場
Place of Paris

ヨーロッパの街に必ずある場所といえば広場です。多くの都市は広場を囲むように造られ、そこには教会や市庁舎など街の重要な建物が立ち、地元の人が集まりました。パリも例外ではなく、セーヌ河を中心に様々な広場が作られてきました。
パリ最古の広場と言われるドフィーヌ広場は、フランス国王アンリ4世によって1607年に造られました。パリの中心であるシテ島に今も残っています。その後、イタリア様式を参考にして造られたヴォ―ジュ広場が生まれ、今ではパリを代表する観光地になっています。街づくりが本格化するルイ14世の時代には、円形のヴィクトワール広場と長方形のヴァンドーム広場が作られました。現在ヴァンドーム広場は高級宝飾店が立ち並ぶパリで一番豪華な広場になっています。シャンゼリゼ通りとルーヴル美術館の間にあるコンコルド広場はルイ15世の時代に造られ、今までの広場にはない開放的な空間設計が特徴でした。続くルイ16世の時代はフランス革命が起こった歴史的な転換期。革命の発端になったバスティーユ監獄の跡地に造られたのがバスティーユ広場です。
このようにパリの広場はフランスの歴史の中で必然として生まれ、重要な舞台を演じてきました。国策によるものや歴史的な記憶を保持するものとして、多くの広場が造られ愛されてきました。またパリには有名な広場以外にもフュルスタンベール広場のように目立たないけれど非常に美しい広場やコントルスカルプ広場のような下町情緒あふれる気さくな広場もあります。ぜひあなただけのお気に入りの広場を見つけてみてください。